金曜日は大学授業の日。

今日も、学生にどうやって会計・監査に関心を持ってもらおうかと苦労した。

今日は会計監査の手法である「リスク・アプローチ」についての講義。
「リスク・アプローチ」とは、リスクが高い項目については重点的・慎重に監査を実施し、リスクが低い項目については相応の監査手続きで済ませるという手法。会計監査を効率的に行いつつ、効果的な結果を出すために、どこの誰が考えたのか分からないが、「リスク・アプローチ」という手法を編み出し、いまの監査実務に定着した。

私が公認会計士になって良かったと思っていることのひとつは、この「リスク・アプローチ」という監査手法を監査実務を通して体感・体験できたこと。監査の面白さでもあった。

森を見てから枝を見る(=全体から部分を見る)というリスク・アプローチ的なモノの見方・考え方を学び、かつ、精査ではなく試査を行いながら枝から森を見る(=部分から全体を見る)というモノの見方・考え方も学ぶことができた。全体と部分、両方を俯瞰できる視点・視座・視野を監査を通じて鍛えてもらったと思う。

今日はそんな話をしながら、監査実務の素晴らしさを伝えたつもりだが、学生達に伝わったかしら?

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夜、銀座のワインバーで、おっさん飲み。

もう10年以上前の話だが、スリー・シー・コンサルティングで「コンサルティング部長」なる肩書をもらって「部長!」「部長!」と呼ばれてた時期がある(笑笑笑笑)。その時に、営業面・マーケティング面でサポートしてくれた同僚と久しぶりに再会した。いまは有名なセミナー会社の(自称)人気講師だとか。

銀座ぶしょん


何か喋ってと言われたので、年明けに、おっさん2人でコラボセミナーをすることになった。

こうやって、会って対話をすれば、何かが生まれる。
ネットの時代、リモートの時代、バーチャルな時代こそ、人と会って対話することは大切だと思う。ネットのコミュニケーションは、部分しか見えず、全体を見通せない。なのに、部分で全体が見えたつもりになり、解釈だけで事実を分かったつもりになるのは、あらゆるリスクだと思う。

書を捨てよ、町へ出よう。スマホを捨てよ、人に会おう。

銀座ぶしょん


今日も充実した1日だった。


(※ 写真は許可を得て掲載している)