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先日も書いたが、いま1冊、本を書いている。毎度のことだが、思うように進まない。ノッてきたとしても、2時間もPCを見ると頭痛がする。1日1000文字を100日書き続ければ10万文字を書ける計算になるのだが、そんな単純なものではない。ライターを使わずに本を量産する人は、どんな日常を過ごしているのか、とても気になる。

日経新聞の夕刊に、その人の仕事観、生い立ちなどを聞く「人間発見」というコーナーがあり、私が好きなコーナーのひとつでもある。先週、社会心理学者 加藤諦三さんが登場されていた。これまで加藤諦三さんの本は、10冊以上読んだだろうか。読みやすいのに、ズバズバと本質を突く内容にドキっとさせられるものが多い。齢83歳にして、今でもすごいペースで新刊書が出ているが、「人間発見」の記事によると、毎月2〜3冊のペースで本を書いているという。しかも、最初から最後まで自分で書いていると。これまで上梓した本は600冊以上だとか。恐るべし。

書きたいことが次から次へと出てきて、体力が追いつきません。疲れて横になっても、わら半紙を四つに折って、インクが出やすいマジックで書いたこともあります。常にノートを持ち歩き、地下鉄の中、駅のホーム、旅先のホテルのロビーでも書き留められるようにしました。「スピードが速すぎる。誰かが代わりに書いているのではないか」と疑われたこともあります。(2021/9/22)

変態だな…。

以前、作家 森博嗣氏のエッセイ『道なき未知』 (ワニ文庫)を読んでいたら、彼は、なんと小説を2週間で書き上げると書いていたが、いまだに信じられん。

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執筆に関してはモデルになる人がいないのだが、ある大物2人の執筆の進め方はマネしたいと思っている。

まず一人は、ピーター・ドラッカー。彼が本を執筆した時は、引きこもって数カ月間かけて書いていたらしい(というのをどこかで読んだことがある。出所不明。)。あれだけの本を書くのだから、数カ月間は引きこもるよなぁ〜と思う。私も、数カ月間かける限りは、棚に残り続ける本を書きたいと思う。

もう一人は、エマニュエル・トッド。彼の『思考地図』という本は刺激になった。この本の中で彼は、「私の仕事の95%は読書です(残りの5%は執筆です)」(P45)と書いている。そして、考えるとは、ひたすら本を読み、知識やファクトを蓄積していくことであり、その積み重ねによってやがてあるモデルが立ち現れてくる、とも書かれている(第1章)。さらに、「自分で考える」のではなく、「歴史に語らせる」のだとも(第2章)。哲学者のように、椅子に座って自問自答を繰り返し、思考を固めていくスタイルの人もいると思うが、エマニュエル・トッドにとっての思考は「哲学的な態度とは異なるもの」(P22)だと言い切る。私は「哲学的な態度」でモノを考えることが多いのだが、執筆中にこれをやると全く執筆が進まないことも分かっている。いまの私に必要なのは、このエマニュエル・スタイルかもしれない。

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ということで、月に2〜3冊も書くことは永遠にないだろうが、ピーター・スタイルとエマニュエル・スタイルを取り入れて、モノは書き続けようと思う。

FIREへの憧れはないが、「ペンと紙だけで生きている」と言いたい。いつか言ってやる!