シェラトン都

東京某所でセミナーがあるため、前泊で東京入り。

誰かを誘って飲みに行こうという気分でもなく、本を3冊持参して、定宿に早めにチェックインした。眼下に八芳園。

食事はインルームダイニングで済まそうと思ったのだが、持参した本を読み切ってしまい、恵比寿アトレの有隣堂書店へ行った。以前恵比寿に住んでいたことがあり、その時はよく通った書店だが、それ以来の訪問。随分とレイアウトが変わっていたが、店内は静かで、書店のリコメンドする本の棚が多いのは嬉しい。店内アナウンスがやかましく、ベストセラーだけ平積みしている某大手書店とは大違い。リコメンドの棚から、1冊買って帰った。有隣堂書店へのリスペクトとして。

それにしても久しぶりの恵比寿の街は活気があった。今の大阪では見られない光景だ。飲んでる人もたくさんいた。開店前のある餃子屋を覗くと、店に入れてくれた。フツーに酒類提供をしていたので、ビールと餃子を頼んだ。客は私のみ。アクリル板やシートを使って過剰なほどの感染症対策を施していたので、カウンターに座ってるのにマスターと喋ることもできなかった。残念でならない。ただ、恵比寿で飲むエビスビールは最高に美味かった。誰に何を言われようが、こういうのが好きだ。

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結局、今日4冊の本を読みふけっていたのだが、その中でダントツに面白かったのが、タリーズコーヒージャパン創業者 松田公太氏の『すべては一杯のコーヒーから』 (新潮文庫)という本。

スターバックスフリークの私に、友達から「これも読め」ともらったもの。

初版は2002年で、タリーズコーヒーが日本に進出した数年後に刊行された本。創業社長の松田公太が27歳の時、友人の結婚式で訪れたシアトルで当時5店舗しかなかったタリーズと出会い、その味に衝撃を受ける。再度シアトルを訪れ、シアトルにあるスペシャリティコーヒー店を飲み歩き、タリーズを日本に持ち込むことを決意する。帰国後、勤めていた三和銀行を辞め、タリーズと独占契約を締結するのだが、そのプロセスがまたすごい。契約に至るまでの努力、行動力たるや、そんじょそこらの起業家がマネできるレベルではない。タリーズとの契約締結後も数々の困難にブチ当たるが、ほとんどの人間が挫折するような困難も彼は乗り越えていく。この想いや情熱がなければ、こんな大きなことは成し遂げられないのだということを痛感する、ドラマのような起業物語。忘れかけていたものを教えてくれた気がする。起業したいと思う人には是非とも読んで欲しい一冊だが、全体を通して、経営とはなんぞや、リーダーとはなんぞや、人生とはなんぞや・・・ということを教えてくれる内容なので、すべてのビジネスパーソンにオススメしたい。