与那国島

与那国島の朝。
泊まっている宿のルーフテラスより。

先月20日、TV「世界の果てまでイッテQ」という番組で与那国島の特集をやっていた。与那国町の観光大使であるみやぞんさんがカジキ釣りに挑戦したり、与那国島の沖合の海底にある「海底遺跡」を紹介したりというものだった。番組が終わった直後に、旅人Tさんから「カジキ釣りと海底遺跡に興味ない?」とLINEが来た。Tさんの家にはTVがないはずだが、旅先のホテルでたまたまTVを観ていたのだろうか。「めっちゃ興味ある」と秒速で返事したら、瞬速でツアーを申し込んでくれた。

という訳で、今回のぷらっと旅は、カジキ釣りと海底遺跡ツアーのみ予定が入っている(それ以外は何も予定はない)。


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で、今日は朝から「海底遺跡」のツアーへ。

「海底遺跡」は、沖合約100m付近の海底、水深は20m〜25m程度の場所にある。1986年に地元のダイバーが発見したという。この沖合は、夏場は流れがきつく初心者がダイビングをするには危険なエリアであるため、ツアーに申し込みをしても「海底遺跡」を見ることができない人の方が多いらしい(なので冬場に申し込んだ方がいい)。今回も「見れる可能性は半分以下」と言われていた。が、運良く海底の流れは穏やかで、潜ることができた。


与那国島_海底遺跡


いきなり巨大な二枚岩がお目見えする。なぜ同じ大きさの長方形の岩がタテに並んでいるのか。

そもそも、この「海底遺跡」が人工的に作られたものなのか、自然に出来上がっただけのものなのかは説が分かれいる。その道の学者が現在も研究しているらしいが、結論は分かれたまま。

今回自分の目で、これが人工的な「遺跡」なのか、自然に出来上がったものなのかを確かめたかったのだが、この二枚岩を見ただけでも自然に出来上がったものとは思えない。



与那国島_海底遺跡


「メインテラス」と呼ばれる大きな岩場があったり、階段状に岩が積み上がった場所があったり、こんなものが自然に出来上がるものだろうか。


与那国島_海底遺跡


かといって、人工的な「遺跡」だとしても、誰が、いつ、何のために、こんなものを作ったのかは謎。

「ムー大陸説」を思い出す。

「遺跡」かどうかは分からないままだが、自分の目で見れて良かった。


与那国島_海底遺跡


約5時間のツアーが終わり、記念撮影。
旅人Tさんのお陰で、楽しい1日だった。


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与那国島で1日過ごしただけで、フツーの場所でないことが分かる。
空の色、時間の流れが全く違うことだけでなく、街の景色がまるで違う。コンビニもなければ、大手スーパーも、都市銀行も、スタバもマクドもない。タリーズもミスドもない。コメダももちろんない。

沖縄本島から500km以上も離れた場所であるが、ここも「沖縄県」になるので、緊急事態宣言中は酒類提供を自粛する店ばかりか、終日臨時休業をしている店が多い。そもそも飲食店が少ない島内で、多くの店が臨時休業となると、観光客のみならず、地元民も困る。食事難民になりかねない。そこで与那国町は、OPENしている店や、テイクアウト可能な店のリストを用意してくれている。このリストは重宝した。

今回宿泊した祖納(そない)という集落の中で、最も有名な商店が、この青いビルの崎原商店。大きさはコンビニ程度であるが、酒から、生鮮食品から、弁当から、日用品まで、最低限のものは置いてある。いつ行っても地元民と観光客で賑わっていた。他の田舎のコンビニの日商をはるかに上回る売上ではないだろうか。

結局、この崎原商店は、滞在中、毎日通うことになる。


与那国島_崎原商店


夜、外で飲める店が島内に1店舗もなさそうなので、崎原商店でビールを大量に買い、テイクアウト可能なお店で酒のツマミを仕入れ、宿で食べることにした。


与那国島_フィエスタ


今回泊まっている宿は「Fiesta」というゲストハウス。オーナーは北海道の方。大卒後、旅行代理店に勤務して、世界中を飛び回っていたらしいが、何を思ったのか日本最西端の与那国島に越してきて、小さな息子さんと2人で暮らしている。

「Fiesta」には、我々以外にも数名のゲストが宿泊していた。


与那国島_フィエスタ


宿には、大きなキッチンとダイニングテーブルがあり、「ゆんたく」できるようになっている。置いている酒は、1杯100円で飲んでいいというシステムになっており、キッチンには貯金箱が置かれていた。アルコール度数78度の「花酒」まで置かれていた(ゲストが置いていったものかもしれないが)。


与那国島_フィエスタ


本棚を見ると、旅に関する本や、世界の歴史・文化等を紹介した本が多い。過去のゲストが置いていった本なんだろうか。オーナーの趣味なんだろうか。



クエ


我々は17時位から飲みはじめたのだが、19時頃から他のゲストも集まりはじめ、それぞれが酒と食事を持ち寄り、ワイワイガヤガヤが始まる。

我々より前から宿泊している人達が「大将」と呼んでいるゲストがいた。みな短期滞在者なのに、数日の滞在で「あだ名」で呼び合うほどにゲスト同士仲が良い。「大将」は大阪の立ち飲み屋でホントに「大将」をしている人だった。しかも、私が以前食事をしたお店の隣の店の大将だった。世界は狭いもんだ。営業の時短要請が完全に解除されるまで店を休業にして転々と旅行することにしたらしい。次の行き先は決めてないという。旅人Tさんと同じことを言う。自由な旅人は行き先を決めずに旅をする。

その「大将」が、他のゲストのために、クエを捌き、焼いてくれた。これはめちゃくちゃ美味しかった。さすがの料理人。さらに、さばいたクエの頭で出汁を取って、味噌汁まで作ってくれた。神ゲスト。

わたしはゲストハウスに泊まるのは人生で初めてだったのだが、こうやって旅人同士がワイガヤするのも面白いもんだ。人生楽しんでなんぼ。


オリオンビール


タイに行けばシンハービール。沖縄に来たらオリオンビール。
2019年にファンドに買収され、もう沖縄資本じゃなくなったけどね。

星が3つのロゴマークは、オリオン座からきている。



「ゆんたく」は夜中まで続いたようだが、我々は明日、7時からカジキマグロ漁なので、いつもより早めに床についた。全力で遊んだので、秒で眠りについた。


(※ 海底遺跡の3枚の写真はネットから拝借した)