抹茶ラテ


某中小企業の顧問をしている。私より若い社長と、経理担当の奥様が、月に一度、月次決算の分析手法を学びにやってくる。経費の1円、粗利率の0.1%まで細かく分析し、全勘定科目に曖昧をなくし、筋肉質な財務体質を作ってきた。経費を削減すれば、粗利率を上げる。粗利率を上げれば、売上を上げる。そうやって1年で最終利益率20%を超える企業に変えてきた。「利益が出すぎちゃったね」「フェラーリ買うか(笑)」みたいな冗談が言えるくらいに変わった。経理が無知だった奥様も、私が驚くような財務分析をするようになってきた。

P/Lを見ると、社長がすごい金額を自己投資にあてていることが分かる。私への顧問料だけでなく、その分野のプロといわれる人への指導料、研修料、セミナー料などの計上額が大きい(もちろん事業に関連するものなので損金になる)。無駄な経費は1円もないが、自己投資の金額は妥協がない。焚き火の中に札束を放り込むような勢いだ。とんでもない勢いで成長する人というのは、こういう人のことを言うのだと思う。投資なくしてリターンなし。

「黒字社長塾」の新規募集はやってないと何度も言ったのに、「そこをなんとか…」と頭を下げて頼み込んできた時から成功する人だろうと思ってはいたが、どこまでも高い所へ登っている。

ジェフ・オルソン著 『スライトエッジ』(きこ書房)にも書かれているが、成功者と敗北者の違いをもたらすものは、「スライト・エッジ」=「わずかな違い」にすぎない。それは、現状を変えようと思った時に、本気になって行動するか、流されるかの違い。人はどの瞬間にでも成長曲線に乗るという選択をすることはできる(本書第9章参照)。もちろん、行動しないという選択もできる。


スライトエッジ
ジェフ・オルソン
きこ書房
2016-10-08