例年、年始めに、宝島社が強烈な見開き広告(意見広告)を新聞に掲載している。

昨年はこちら。一昨年はこちら。企業が発するメッセージ、キャッチコピーの勉強になるため、私のビジネスセミナーの題材でも取り上げたことがある。


その宝島社が、今年も全面広告を掲載した。

読売新聞に掲載されたのがこちら。

君たちは腹が立たないのか

([出処]読売新聞朝刊(2021/1/6)、画像は宝島社HPより)


君たちは腹が立たないのか

音漏れしてるやつ。傘の持ち方なってないやつ。
スマホ見ながら自転車乗るやつ。
まずいちゃもんつけるやつ。なんでも隠そうとするやつ
すぐ嘘つくやつ。すぐ戦争しようとするやつ。
この社会の息苦しさは、決してあなたのせいではない。
いきすぎた忍耐は、美徳でもなんでもないから。
理不尽にはきちんと怒ろう不条理には声をあげよう
怒りを笑うな。怒りとはエネルギーだ。
前例を打ち破り何かを生み出すためのパワーだ。
怒ることから世界は進む。
今年こそ、正しく怒ろう日本人


共感しかない。

一昨年の広告『嘘つきは、戦争の始まり。』と似たメッセージだなぁ〜と思ったら、どちらも電通の同じスタッフが制作したものだった。



要は、『嘘つくな!』ということだ。

相手に対しても、自分自身に対しても

世の中も人生も、理不尽で不条理なものだと思う。思い通りにならなくて当然。思い通りになれば奇跡。しかし、それに我慢するべきなのか。

訳の分からない正義感や同調圧力、付和雷同、他者監視といった「暴力」を被ることがある。そんな時に、「健全な優等生」を演じなきゃならないのか。忍耐は美徳なのか。

脳科学者の中野信子の著書『ペルソナ』にも書いていたが、「言いたいことを伝える」ということが自分の身を守る武器になる。他人の意見に安易に同調したり、マスコミのいうことを素直に信じたり、政治を批判したり、マスクをしない人を睨みつけたりする前に、「自分の意見」を毅然とした態度できちんと発するべきだと思う。おかしいことには「おかしい」と言うべきだと思う。やりたくないことには「やりたくない」と言うべきだと思う。腹が立つことは「腹が立つ」と言うべきだと思う。そして、怒りに対しては、正しく怒るべきだと思う。

戦うべき相手は、ウイルスではなく、自分自身(の嘘)だ。