10月上旬に経営者・起業家を対象とした2日連続のビジネスセミナーに登壇した。このセミナーの目的・ゴールは、自分の夢・願望を満たし、「自分らしさ」があるビジネスプランを創り上げるということ。2日間のセミナー中に完璧なビジネスプランを創り上げることは困難なので、セミナー後に完成させることを宿題とし、1ヶ月後に持ってきてもらうことにした。

そして、今日はそのフォローアップセミナーだった。

受講者全員にプレゼンをしてもらい、私がひとりひとりにフィードバックをしていったのだが、受講者の一人の男性(40歳位?)のプレゼンがとても印象に残っている。1ヶ月間、自分がホントに何がやりたいのかを考えたら、昔からやっていた「野球」しかないと思ったという。ただ、現役を退いて何年も経つし、過去に怪我もしたので、フィールドに立てる訳ではない。けど、自分自身が怪我に泣かされてきた経験を活かして、子供達や指導者に対してやれることはあるのだ、と。

彼のビジネスプランの用紙は、他の受講者とは異なり、白紙に近かったし、自分自身でも準備不足であると認めていた。私も、まさか野球でプレゼンしてくるとは想定外だった。しかし、プレゼンの中から、彼の野球に対する情熱だけは十二分に伝わってきた。それはおそらく、彼の中で消えなかった継続する情熱だったのだろうと思う。ビジネスモデルがどうとか、収益性がどうとか、そういう難しい話は抜きにして、そういう情熱に火が付いたのであれば、セミナーをやっている人間としてこんな嬉しいことはない。

才能の原型は、いまやっていることの結果ではなく、過去にやってきた経験の中にあり、その才能を活かすことが「自分らしさ」だと思う。そういうビジネスができる人は幸せだと思う。

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受講者の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。

コンラッド大阪