520人が犠牲になった日航機墜落事故(1985年8月12日)から35年。

この事故は、ボーイングの修理ミスにより垂直尾翼が破損したことが原因であると言われている。しかし、不可解な点が非常に多く、自衛隊(のミス)によりミサイルで垂直尾翼を撃ち落とされたことが原因だという陰謀説も囁かれていた。実際に「日航機墜落事故 真相」等でググると色んな情報が出てくる。

以前から興味があり、そういうサイトを熟読していたため、本書『日航123便墜落の新事実』も興味深く読んだ。最初から衝撃的な内容の連続だった。

本書の著者 青山透子さんは、日本航空の元CAであるが、同僚をこの事故で亡くしたことから、人生をかけて原因追求を行ってきた。東京大学の博士号を取得しているため、学術論文を書くように、きちんとしたエビデンス、根拠、実名入りの証言等に基づき、「事実」を積み重ねて、本書を論述している。この「事実」のいくつかは既にネットにも出ている情報であるが、本書で新たな疑問と真実を知ることになる。

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どうして、日航123便が墜落する直前に、自衛隊機「ファントム」2機がジェット機を追尾していたのか。

どうして、日航123便が墜落する直前に、同機に向かって「オレンジ色の物体」が飛んでいったのか。

どうして、日航123便が墜落する直前に、同機の機体腹部に赤色の付着物が付いていたのか。

どうして、日航123便が墜落した場所はすぐに特定できたのに、マスコミは「墜落場所が不明」と報じたり、「墜落場所は長野県」と報じたり、「嘘」を言い続けたのか。

どうして、政府は墜落場所が一晩中特定できなかったと「言い訳」をしてるのか。

どうして、米軍も墜落した場所を特定し、直ぐに援助に向かう準備が出来ていたのに、日本政府はそれを断ったのか。

どうして、墜落直後から墜落現場の方面に多くのヘリや機動隊、自衛隊、パトカーが向かい、ヘリでサーチライトを照らしながら何らかの作業をしたり、何かを上げたり下げたりしていたのに、墜落から14時間後まで生存者を救出しなかったのか。

どうして、墜落現場にジェット燃料とは異なる、ガソリンとタールが混じり合った臭いがしたのか。

どうして、検死医が驚くほど、遺体が炭になるまでボロボロに焼かれていたのか。

どうして、海底に沈んだままの機体の残骸を引き揚げようとしないのか。

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こういった様々な情報を繋ぎ合わせると、点と点が一本の線になっていく。ミサイルで民間機の尾翼を撃ち落としてしまった自衛隊の不祥事を揉み消すために、人命救助を後回しにし、あらゆる手段を使って隠蔽工作を図った、と考えることができるのではないか。

日航123便墜落の直後、テレビや新幹線内のニューステロップで『自衛隊員2名が射殺された模様』という速報が流れたが、その数分後に『先ほどのニュースは誤報でした』と取り消されたらしい。これは本書に載っているだけでなく、Twitterなどにも投稿されている。これを誰が「誤報」と信じようか。

自衛隊の無人標的機や練習用ミサイルは「オレンジ色」に塗られている。ガソリンとタールを混ぜたゲル状燃料は、長時間燃え、人間の体を炭になるまでボロボロにする軍用の「武器」であり、一般には入手できない。日本にあるのは陸上自衛隊である。自衛隊は、人命救助をするのではなく、「武器」を使って生存者を焼き殺したのではないか、とも推測できる。墜落が不可避だったとしても、520名もの命が喪われることはなかったのかもしれない(あくまで推測である)。

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こうやって新事実が明らかになると、新たな疑問も湧いてくる。

政府もマスコミも自衛隊も日本航空も、いったい誰が誰に指示したのか。
その人は今どうしているのか。


35年経っても真実を語る人が出てこないのは、遺族にとってはたまったもんじゃないだろう。驚くことに、生のボイスレコーダーは、「遺族への配慮」という理由で公開されていないらしい。著者は言う。遺族は真実を知りたいのであって、それをしないための理由として「遺族への配慮」とは何か? 誰のための配慮なのか? と。

きっと、いろんな人が嘘をついている。隠している。
そういった人が真実を語り、謝罪する日はくるのだろうか。

特定秘密保護法がこの事件と深い関係があるという著者のブログ記事の内容も驚いた。


なお、興味有る方は、こちらの動画をご覧頂きたい(14分11秒)。森永卓郎氏が本書を解説しているが、本書に書かれていないことも詳述してくれている。