これは、超オススメ!

自分を愛せない人がいたら絶対読むべし。

指導的立場にある方(経営者、親、教育者、コーチ、リーダー等)も読んで欲しい。

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沖縄は、突出した貧困社会である(末尾参照)。沖縄は、圧倒的な好景気が続くのに、なぜいつまでも貧困なのか。本書は、その謎を追求し、「根本的な原因」を探る。



第1章から吸い込まれた。沖縄が貧困なのは、大学が少ないとか、賃金が少ないとか、そういったレベルのの話ではない。「貧困であることに(経済)合理性が存在する」(第3章)のだ。

沖縄人(ウチナーンチュ)は、クルマに乗ってもクラクションを鳴らさない(鳴らせない)らしい。人との付き合いも断らない(断れない)らしい。「自分らしさより場の空気を優先する」という気質があり、「身内優先」「現状維持」「同調圧力」といった性質(性格)を持つ。そのため、品質よりも身内を選び、変化より現状を選び、自分らしさより生きやすさを選ぶ。沖縄人には「自尊心の低さ」という心の大問題が存在し、これが貧困の「根本的な原因」だという。



第4章〜第5章の展開は、想定外だった。沖縄の貧困の「根本的な原因」が自尊心の低さや、愛の欠如にあるという第3章までの話を受け、自尊心を取り戻し、人が人を愛するという人間の根本的な存在意義を問うている。ここはスタバで泣きそうになった。

最後まで読めば、これが沖縄の問題でなく、日本全体の心の問題、いや、自分自身の心の問題であると気付かされる。

ひとりひとりが自尊心を取り戻し、自分を愛することができ、周りの人にその手助けが出来れば、社会を癒すエネルギーになる。

著者がかつて、沖縄のホテルを取得し、愛を経営理念とする独特の手法で再生させたという話も感動した。

ひとりの愛がすべてなのだ。

久々にズキューーンと感動した本だった。



kindleで買った本だったが、色んな人に読んで欲しくて、大手書店にあった在庫をすべて買い占めて知人に配った。こんな本に出会えたのは久しぶりかもしれない。


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【参考】

本書に載っている沖縄のデータは以下の通り。
47都道府県の中で突出した貧困社会であることが分かる。
子どもの貧困率1位(全国平均の約2倍)
・給食費未納率1位
1人当たり県民所得ワースト1位
・非正規雇用率1位(43.1%)
・失業率1位
・離職率1位
・若年離職率・失業率1位
・高校・大学進学率ワースト1位
・高校中退率1位
・10代婚姻率1位
・10代出産率1位(全国平均の約2倍)
・離婚率1位
・デキ婚率1位
・シングルマザー世帯出現率1位(全国平均の約2倍)
・1人親世帯の子どもの貧困率1位(58.9%)
・就労者の18%が年収100万円未満47%が年収200万円未満