大丸別荘

昨日から二日市温泉に入った。
予約したのは「大丸別荘」という温泉宿。塀に囲まれた敷地に入った瞬間から、周囲の街の雰囲気を忘れさせ、別世界にいざなう。創業150年の伝統と格式が伝わってくる。日本書紀にも登場し、皇太子徳仁親王殿下も来荘された宿だという。短パン・Tシャツ・バックパックで来る場所ではなかったかもしれない。

チェックインして直ぐに向かったのは、温泉ではなく、6000坪の敷地のうち3500坪を占めるという日本庭園。この庭園がまた素晴らしい。ひとつの温泉宿の庭園としては別格の広さではないだろうか。

誰もいない庭園で、ひとりただずむ。

大丸別荘


大丸別荘


大丸別荘


大丸別荘


部屋も温泉も食事もサービスも素晴らしかった。「非の打ち所がない」とはこういうことをいうのだろう。「非」が見当たらない。facebookにもアップしたら、思わぬ方からコメントを頂いた。恩師平松先生が、大学院生時代、学問の神様である太宰府天満宮に毎年のように通い、その都度「大丸別荘」に泊まっていたらしい。「貧乏学生にしては贅沢な宿やった」、「愉快な思い出がいっぱいの青春時代の一コマ」だったと。学生時代からこんな宿に泊まっていたのか・・・。「愉快な思い出がいっぱいの青春時代の一コマ」って、いったいここで何をしてたんや・・・。

その平松先生から、追加のコメントをもらった。「大丸別荘に『ニンフの湯』というお風呂があった。まだあるかな?」と。 館内にいくつかの温泉がある。直ぐに館内マップを見たが、『ニンフの湯』がどこにも見当たらない。名称が変わったのかもしれない。旅館の方に「50年程前になるかもしれないが、ここに『ニンフの湯』という温泉はありましたか?」と聞いてみるも、50年も前から働いている人がいない。「私の恩師が50年程前にこの宿に通っていたようなのです」と言うと、直ぐに調べてくれた。

『ニンフの湯』は平成に入った辺りまで存在していた。しかし、現在の大浴場(これは本当に大きな浴場)が完成した際に、『ニンフの湯』は取り壊し、第二駐車場になったそうだ。平松先生に、『ニンフの湯』はまだありますよ! と伝えたかったが、叶わなかった。残念だ。

私が旅館の方に御礼を申し上げると、旅館の方が最後に一言、聞き流す訳にはいかない一言を発した。「当時はまだ混浴が残っていたのですよね〜」。

ホンマでっか!

そりゃ「愉快な思い出がいっぱいの青春時代の一コマ」なはずだ。。。

貧乏学生でも通う理由が解けた。

『ニンフ』の意味をググると、「ギリシア神話で、女の姿をして、おもに川や泉の辺に出て来る精霊。妖精。nymph(ニンフ)」とあった。そのままやん。

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今日は、九州もようやく晴れたので、再び太宰府に向かった。
蒸し暑い。着いた時には汗をかき、喉がカラカラだった。

昨日臨時休業だった隈研吾デザインのスターバックスが開いていたので、ひと休み。
中も隈研吾。
読みかけの小説を読み耽るが、このデザイン・空間は落ち着かない。

スタバ_太宰府表参道_隈研吾


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このスタバに近くに光明寺(光明禅寺)という日本庭園が有名な寺があるのだが、ここは今日も休業だった。残念。

素通りして、九州国立博物館へ行った。「筑紫の神と仏」という特別展に興味があり。
地元では「九博」と呼ばれ、人気の博物館らしい。あまりにもデカイ博物館に、来場者は数名だった。外国人観光客が2人いた。どこから来たんだろうか。展示物の数も圧倒された。2時間くらい滞在しただろうか。教科書で学ぶ歴史よりも何倍も面白い。

九州国立博物館


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「九博」と太宰府天満宮はトンネルで繋がっている。再び太宰府天満宮へ行った。
今日は数名の観光客がいた。
私は本殿よりも、敷地内の木々に惹かれた。

太宰府天満宮


ひとつひとつの木の生命力を感じる。
どんな木も、最初は小さな種であり、深く根を張り、地表に芽を出したところから始まる。そこから何十年、何百年と根を張り続けることにより、この木のように多方面に枝を伸ばすことができる。これが生命というものだ。根を張らないものが、枝を伸ばすこともできないし、風雪に耐えることもできない。どんな不条理にも、どんな理不尽にも耐えるだけの強靭さを持つには、地表から見えないところでコツコツを努力するしかない。

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太宰府天満宮_ViiiV cafe


秘書から、太宰府天満宮の参道にインスタ映えするカフェがあるとの情報をもらう。インスタを見ると、桃が丸々乗った「桃パフェ」が人気だとか。「それは、いい歳こいたオッサンの俺に、桃パフェを頼んで、インスタにアップしろという指命なのか?」とハテナだらけなのだが、旅の恥はかき捨てというじゃねーか。驚くような自撮りをしてやろうと店に向かったが、女子ばかり20組が店の前で行列しているのを見て、引き返した。ごめん。無理。。。

別の珈琲が美味しっそうなカフェに入った。腹ペコだったのでティラミスも。甘党なのよ。



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糖分を補給したところで、太宰府を後にし、博多に向かう。


太宰府駅