アイルトン・セナ

私の部屋にはアイルトン・セナの写真がある。学生時代にどこかで買ったものだが、捨てられずにおいている。私にとっての「英雄」である。中学生の頃から憧れの存在であった。

1960年3月21日生まれ。享年34歳。もし生きていたら、今日で60歳ということになる。

私がはじめてセナを知ったのは、中学生の頃。セナが20代で、既にヒーローだった。以降、セナがサンマリノGPで事故死するまで、全試合を観戦した。古舘伊知郎が「音速の貴公子」と実況するほどの速さがありながらも、荒々しさがなく、虎視眈々と緻密にレースを組み立てるという「頭の良さ」と「美しさ」もあった。ヘルメットを被っていない時の「自然体」の姿にも惹かれた。

英雄になると、すぐにカッコをつける人がいる。日本人のスポーツ選手は特にそうだと思う。茶髪、ロン毛、髭、ネックレス、ピアス、ガム、オーバーリアクション…。しかし、そこで人の価値が上がることなんてあるのだろうか。もう少し、頭の良い美意識を持てないものだろうかと常々思う。私は今でもこの写真の男が一番カッコいいと思うし、憧れる。どこまでも自然体でいたい。