今日の読売新聞「人生案内」より。

出口治明1

出口治明2

毎回、出口治明さんの回を待ちわびている。

「毒親」(=毒になる親)ってコトバがあるが、この母親もその典型ではないか。20代後半の娘の結婚相手のことに干渉することも理解不能であるし、障害者に対する認識も理解に苦しむ。

例え我が子といえど、「別の人格」というのは激しく同意。出口さんは「成人したら別の人格」と書いているが、成人する前から別の人格だと思う。以前も書いたが、家族・同僚・恋人といった身内のような存在であっても、それぞれの「人格」を尊重すべきであると私は考えている。自分の子供であっても同様。親の役目とは、子供をいち早く巣立たせることであり、子供の人生に干渉することではない。相手の「人格」を無視し、自分の思い通りに人を動かそうなんて思うことは自惚れに過ぎない

先日紹介した、千代田区立麹町中学校という名門校の工藤勇一校長の本にも、子どもの言動に過剰に干渉することにより、自ら考え、判断、決定、行動できず、いつまでも「自律」できない人間になってしまうと書かれている(P6参照)。「中学校」の先生がこのように言っている意味を全ての毒親は理解すべきだと思う。

行動遺伝学の知見によれば、子供の「人格」は、遺伝と(子供時代の)友達関係で決まり、親が影響を及ぼせることは僅かしかない(橘玲著『事実 vs 本能』P71より)。アメリカに移民した子供達は、たちまち英語を話し始めるが、母国語を忘れてしまうらしい。会話のためのコトバすら教えられないとするならば、親にできることは一体なになのか? この意味も全ての毒親は理解すべきだと思う。