新しい年を迎えて1週間。

昨年の1月7日に続き、今年も1月7日に宝島社が強烈な見開き広告(意見広告)を掲載していた。

上が日経新聞。下が朝日新聞。
(画像は宝島社HPより拝借した)


宝島社1

次のジョブズも
次のケネディも
次のアインシュタインも
きっと、女。


未来は、女の側にある。本当のところ、世界は停滞も閉塞もしていない。しているのは、エライおじさんたち。変化を嫌い、新参を排除し、現状維持に奔走した結果、彼らは毎週のように謝罪会見を開いている。そこからはもう、何も生まれない。世界を変える新たな何かは、既得権から解放され、遠慮や忖度や前例を知らない女たちから生まれるだろう。好奇心も自由も、女の得意技。彼女たちにこそ、未来は微笑む。


宝島社2

ハンマーを持て。
バカがまた
壁を作っている。


こんどの壁は、見えない壁だ。
あれから30年。ベルリンで壁を壊した人類は、
なんのことはない。せっせと新しい壁をつくっている。
貧富の壁、性差の壁、世代の壁…。
見えない分だけ、やっかいな壁だち。
そろそろもう一度、ハンマーを手にする時ではないか。
私たちはまた、時代に試されている。



昨年の企業広告のテーマは「嘘」だった。昨年は世界中で嘘・フェイクが蔓延していた。

今年の広告のテーマは「女性」

「女性活躍推進法」が施行されて、はや5年らしいが、日本の女性進出率は低い。女性公認会計士の比率は15.0%。上場企業の女性役員比率は3.8%。WEFの世界「男女平等ランキング2018」では、日本は110位でG7ダントツの最下位

『世界は停滞も閉塞もしていない。しているのは、エライおじさんたち。変化を嫌い、新参を排除し、現状維持に奔走…』

これが、日本のアチコチで見られる光景。そして、私が一番視界に入れたくない光景。

先日も書いたが、「老兵」が社会・組織の上層部に居座っている状況が長期間続いていることが、日本から新しいプレイヤーが生まれない原因であると思っている。

こういうおかしな光景に慣れてしまってはいけないと思う。今回の宝島社の広告も、昨年同様に「立ち向かえ!」という強いメッセージを感じる。ベルリンで壁を壊した人たちのように。

とはいっても、現実的なところ、自分がこの国で新しいプレイヤーになろうとは全く思わない。私は、既得権益やエライおじさんたちに立ち向かうよりも、その環境を変えることを選択する。次のジョブズも、次のケネディも、次のアインシュタインも、きっと日本からは生まれないと思うから。

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広告といえば、元日の新聞に掲載された、そごう・西武の全面広告。
(画像はネットから拝借した)

sogo_seibu


大逆転は、起こりうる。

わたしは、その言葉を信じない。

どうせ奇跡なんて起こらない。

それでも人々は無責任に言うだろう。

小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。

誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。

今こそ自分を貫くときだ。

しかし、そんな考え方は馬鹿げている。

勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。

わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。

土俵際、もはや絶体絶命。


一行ずつ逆さに読むと、全く逆の意味になる。おもしろい。

「生き方すべてにおいて、周囲からのさまざまな制約にとらわれてしまうのではなく、あなたらしくいてくださいというメッセージ」とのこと(そごう・西武の広報担当者談、出処

人生も解釈次第で全く逆の意味になるかもしれない。1つの事実に対して、解釈は無限。ハンマーを持ってベルリンの壁を壊すような人生でなくても、(上の広告にもあるように)「自分を貫く」をことが大事だと思う。自分らしく。