まもなく新刊書『「経理」の本分』が発売になります。

amazonでは7日より発売開始予定。書店では6日に並ぶかもしれません。

出版社から許可を頂きましたので、「はしがき」先行公開致します。

 本書は、上場企業の経理部員をターゲットに書きました。上場企業の経理部に配属された方が最初に手にすべき本が見当たらなかったからです。経理実務について書かれている本は、未上場企業(中小企業)の経理部員をターゲットにかかれています。そこに書かれていることも大切なことばかりですが、上場企業はあらゆる利害関係者が取り巻いているため、上場企業特有の経理・決算・開示の実務が多くあります。本書では、他の経理実務の解説書に書かれていることや、制度会計の説明は省きました。上場企業の経理部員が知っておくべき経理部の本分・存在意義、上場企業特有の業務内容、経理部員としての心得をまとめました。

 私は、監査法人退職後、上場企業の経理部で勤務したことがあります。業務量が多く、大変な部署だと思いましたが、他方で、経理部が発信する情報をもとに各利害関係者が重大な意思決定を行い、それによっては経営者、会社、社会が変わっていくのを見て、「こんなやりがいがあり、素晴らしい部署はない!」と思いました。経理部が進化すれば、あらゆるものが変わるのです。

 1社でも多くの上場企業の経理部を進化させたいと思い、14年前に独立して以来、「経理を変えれば会社は変わる」との理念を掲げています。これまで上場企業100社以上を訪問し、上場企業の経理部で働く方を数千人見てきましたが、私と同じように「経理の仕事ほど面白いものはない」「もっと経理を極めたい」という経理部員は多く、また異動や役員昇進を断り「生涯経理」を宣言している経理部員も結構多いことを知りました。

 人は誰かの役に立っている時や、感謝された時にモチベーションが上がるものです。モチベーションの極めて高い経理部員は、自分のやっている仕事が、経営の役に立ち、経営の一翼を担い、経営の中核を成し、経営者に頼られている、ということを知っています。経営者から「ありがとう」といわれる仕事をしています。経営者のアクセル役にもブレーキ役にもなっています。つまり、経理部が「経営者や事業部門を支援するサービス部門」になっています。私はこのような経理部を「真の経理部」と呼んでいます。経理部の仕事が、仕訳を切り、決算を締め、書類を作成するだけであれば、モチベーションは上がりません。このような単調な仕事を効率的に行っても、経営者から「ありがとう」といわれることはなく、いずれはAIに奪われるはずです。

 上場企業の経理部に配属された方は、まずは、何のために経理部という部署が存在するのかという存在意義や目的を知ってください。そして、日々の業務を通して、経理部を「真の経理部」に進化させ、経営者や会社を突き動かす仕事をして欲しいと思っています。あなたが変われば、すべてが変わります。

 本書がきっかけで、皆様の仕事に対するモチベーションが変わり、「真の経理部」が1社でも多く生まれてきたら、筆者としてこれ以上に嬉しいことはありません。

 なお、本書の刊行は、クライアント各社様との出会い、中央経済社のS編集長(注:書籍では実名)の協力なしにはなし得ませんでした。ここに記して御礼を申し上げます。

2019年8月
公認会計士 武田雄治

サブタイトルにもあるように、部署の存在意義、業務の原則、部員の心得の3つについてまとめました。類書はないはずです。ベストセラーにはならないでしょうけど、ロングセラーになってほしいと思います。

なお、出版記念特別セミナーの申込みも既に多く頂いているようです。ブログ読者の皆様とお会いできることを楽しみにしております。新刊書『「経理」の本分』を当日ご持参頂ける方は、参加費2,200円とさせて頂いてます。「2,200円引きの誤りではないのか?」という問い合わせがあったようですが、いえ、2,200円です。8,800円引きの2,200円です。22,000円ではありません。2,200円です。新刊書を購入して頂いてるのだから無料でも良かったのですが、会場のキャパもありますし、会場代が結構お高いので、少し頂戴致しました。参加費以上の価値はお持ち帰り頂きます。忘年会やら何やらで忙しい時期かと存じますが、ご都合が合う方は是非お越し下さい。お待ちしておりますm(_ _)m


経理の本分