北浜


1ヶ月前の10月31日に「第10期の決算日を迎えて」というエントリーをした。独立して15年、マイクロ法人化して10年が経ち、第10期の決算日を迎えた日に、色々と思うことを書き留めた。そして、この日を区切りにして、人生の第2幕、新しいフィクションの始まりにしようと考えた。

あれから早いもので1ヶ月が経った。

この1ヶ月、自分の中で日々意識したことは、生活習慣を劇的に変えることだった。行動を変えなければ、人生は変わらない。行動は習慣化されるまで意識的に変えなければならない。

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●変えたことの1つ目として、あらゆることを断ることにした。特に、「やりたくないこと」「感謝されないこと」はキッパリと断ることにした。身近な友が亡くなったり、重い病気になったりしたのを聞くと、自分の人生に明日があるかどうかも分からないと改めて思うようになった。嫌なことや、ストレスを感じることに、1秒たりとも浪費したくない。これまで、そういうことを「仕方ない」と受け入れていた面もあったが、思考停止だったと思う。思考停止の先に真の幸福はない。幸せになることに躊躇せず、幸せを感じることを優先するようにした。

●2つ目は、仕事を減らすことにした。知人の会計士が紹介してくれた『死ぬ瞬間の5つの後悔』という本に、死ぬ瞬間に後悔することの1つとして「働きすぎなければよかった」とあった。これまで働きすぎた。めちゃくちゃ働いたから今の自分がいるわけだが、今までのペースであと10年も20年も走れない。物質的な成功や地位や財産や年収をこれ以上追い求めることに興味が失せた。以前、「アナザースカイ」というTV番組で、石田ゆり子さんが「お金という紙を残すより、お金を使って経験に替えていきたい」という趣旨のことを言っていたのだが、正論だと思う。

●3つ目は、デジタルデトックスをした。意味もなくPC、スマホに向かう時間を減らした。これほどの人生と時間の無駄遣いはないと思う。ネットやLINEの常時接続も止めた。仕事をする時も、原稿を書く時も、PCに向かってから思考することが多かったが、これも止めた(まずノートに向き合い、思考し、アウトプットできる段階になってからPCに向かうようにした)。これだけで、おそらく、月に何十時間という時間が浮いたと思う。デジタルデトックスをしても大して不自由を感じることもない。

●4つ目は、空いた時間を埋めないようにした。これまで、人生のゴール・目的から逆算し、1年後、半年後の目標を描き、寝る前には次の日のTo Doを書き出し、目が覚めてからTo Doをこなす、という生活をしてきた。効率的な時間の使い方だったと思う。けど、旅人会計士の友から再三、「幸福感は退屈の中で生まれるものなのだ」「退屈は慣れる」と言われてきた。実際に彼は、旅先からのLINEで「いま目が覚めたが、今日は特に何も予定がない」といったこと送ってくる。翌日アップされたブログを見ると、1日中読書してたんかいな! ということもある。私はこれまでそういう生活をしたことがなかったが、今月から何日かそういう日を過ごした。これが幸福感といえるのかどうかはまだ分からないが。以前購入したこの雑誌で、ある女優さんが「仕事と家事以外の時間をすべて読書にあてれば、月50〜200冊の読書も、そんな無理なことではない」というようなことを言っていた。最近、その意味が分かってきた。

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「退屈に慣れる」というほど退屈はしていないが、そういう時がくるのかもしれない。月50〜200冊くらい本を読めば、何かをアウトプットしたくなるのかもしれない。どうなるかは想定不能だが、何にも抗わず、疑わず、ストレスのない方向に流れていこうと思う。


『大切にしなければならないのは、
 ただ生きることではなく、よく生きることである』

 (『クリトン』より)



(※ 写真は深夜の御堂筋。本文とは関係ない。)