daiba


今日はは公認会計士試験の合格発表の日だった。

合格された皆様、おめでとうございます。



毎年、公認会計士試験の合格発表日になると、自分が合格した日のことを思い出す。

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合格者名簿が張り出された無機質な近畿財務局の一室
合格者名簿のコピーが貼られていただけのパーティション
受話器の向こうの父親の雄叫び
そのまま直行した新大阪駅までの道のり
東京駅に着いてから(既に内定をもらっていた)監査法人までのタクシーの中のソワソワ感
監査法人での熱烈歓迎ぶり
昼間っから飲まされた味のない赤ワイン
赤い顔で撮った記念撮影
内定通知の入った封筒
マンションを探すために立ち寄った大森の不動産屋
生まれて始めて食べた(そして最初で最後の)「富士そば」の黒い出汁
尊敬する大先輩M会計士にご馳走になったお寿司屋さん
M会計士の奥様からの祝福・・・・・・

この1日だけで何十人という人から「おめでとう」を頂いただろうか。

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合格発表の日は、人生で最も濃い1日だったと思うし、この1日の出来事は今でも忘れることはない。何度か不合格も経験し、受験自体を断念することも考えたことがあるだけに、合格ラインを超えるか超えないの境界線で人生がどれだけ変わるかを痛いほど分かっている。

合格された方は、これからもチャレンジを続けてほしいし、いずれは業界のために貢献して欲しいと思う。残念ながら合格ラインに達することが出来なかった方も、志を消さず、再びチャレンジして欲しい。合格したら人生が変わるので。

一昨日、47歳の新庄剛志選手が「1%の可能性があれば必ずできる」と現役復帰を宣言したとのニュースが流れていたが、この「1%の可能性があれば必ずできる」というのは本当にその通りだと思う。

私の大原簿記専門学校時代の成績はひどいもんだった。合格者800名〜900名の時代に、大原簿記の全国模試で1500位以内に入ったことがない。金銭的な援助してくれていた父親に「受験を辞めたい」「専門学校を辞めて、ジムのインストラクターにでもなる」と言いに行ったこともある。反対されて、受験勉強を続けることになったけど…。

合格の可能性なんて1%もなかったと思うが、その後、開き直ったのが良かったのか、試験当日まで何の邪念も雑念もなく、一つのことに集中できた。そして、その年の本試験で合格することができた。あの時、受験を諦めていたら、なかやまきんに君になっていたんじゃないだろうか(当時からベンチプレス120kgくらい上げていた)。

人生は想定外。起こったことは良くも悪くも受け入れるしかない。抗わず、生き急がず、隣の芝を見ず、目の前のことをコツコツとやり続けるのみ。その意味は何年も先にならないと分からないかもしれない。しかし、コツコツとやり続けることが成功への最短距離だと思う。長い目で見れば、人生は流れるべきところに流れていき、振り返れば道が出来ているものだと思う。

ちなみに、今でもベンチプレス120kgはいける。その意味は未だに分からない。


(※ 写真は宿泊したホテルにて。本文とは関係ない。)