最新のビジネスモデルといわれている『サブスクリプション』(サブスク)について学ぼうと、書店でサブスクリプション関連の本を見た中で、本書が最も分かりやすかったので購入。

『サブスクリプション』とは、「定期購読」「予約販売」を意味し、従来から存在するビジネスモデルではある(「頒布会モデル」などと言われることもあった)が、最近のサブスクモデルはちょっと違う。

最近のサブスクモデルは、従来型とは違う「3つの要素」があり(P2〜参照)、これが、ある種の「革命」を起こしている。私は本書を読むまで、高級バッグが借り放題のサブスクモデルで成功している「ラクサス・テクノロジーズ」という広島の会社を知らなかったのだが、アプリ利用者数25万人、有料会員18,000人(会費月額6800円)、継続率95%という大成功を収めている(先日、ワールドと資本・業務提携を締結し、100億円の資金調達をすると共に、ワールドの連結子会社になったとのリリースを公表した。すごい。)。

ビジネスモデルは、「TTP」(徹底的にパクる)するものであり、オリジナルでは失敗すると思っている。そのため、『サブスク』に飛びつく場合も「TTP」しなければならない。本書が有益だと思うのは、『サブスク』の成功事例の紹介が豊富であるだけでなく、撤退事例まで載っていること。ここから学べることが多い。

ただ、『サブスク』で成功することは難しいとも感じる。なぜなら、本書でも述べられているが、顧客側(ユーザー側)が『サブスク』に支払う毎月の固定費がどんどん増えているからだ。私も、各種の定期購読のみならず、Amazonプライム、Spotify、スタディサプリ、シェアオフィスなどの会員になっているが、これ以上の固定費を増やしたくはないという心理が働いている。

『サブスク』がブームだからと、なんでもかんでもサブスクモデルに飛びついても、会員を獲得できずに投資回収すらできないという結果にもなりかねない。ただ、成功事例の中には、事業を進めながら軌道修正を繰り返していき、成功を手にしたケースも載っているので、そういうところはじっくりと研究すべきだと思う。「固定費が増えても手にしたい!」と顧客に思わせるような価値提供ができるかどうかがキーになるのではないかと思う。