先日も書いたが、2年位かけて書いていた原稿を、先週脱稿し納品した。

で、今週、出版社を訪問し、編集長と打ち合わせをし、おおむねこの原稿で出版に向けて進めることになった。まだ若干編集が必要だが、順調にいけば年内には書店に並ぶのではないだろうか。

作家 森博嗣氏のエッセイ集『道なき未知』 (ワニ文庫)を読むと、彼は小説を2週間で書き上げるらしい。三浦瑠麗さんは、先日刊行した自伝的エッセイ『孤独の意味も、女であることの味わいも』(新潮社)を10日で書き上げたと何かのインタビューで答えていた。

なんでそんな早く書けるのか不思議でならない。集中力以外の何かを持ってるんだろう。

私は、1日に数千文字しか書けない。しかも、書いた原稿は1日寝かせ、翌日修正し、また書いて、1日寝かせ…を繰り返すので、まったく前に進まない。「経理担当者のバイブルが10日で書けたらおかしい」とも思うし、歴史に残る本を書いてきた人はそうやって書いてきたと思うので、(納期を過ぎているという焦りは常にあったが)焦らずにじっくり書いてきた。

今回の原稿が、おそらく私の13冊目の本になるはず。残りの人生であと何冊くらい上梓できるのだろか。おそらく数冊だと思うが、ベストセラーではなくロングセラーになる本を残して死んでいきたいと思う。