以前ランチを食べに行ったことがある近所の店のオーナーの息子さん(大学生)が、公認会計士を志しているという。このオーナー経由で、色々と話を聞かせて欲しいと依頼がきた。しかも仕事場も見せて欲しいと。

私のオフィスは東京・大阪共にシェアオフィスなので、そんなものを見せても仕方ない。近所の方なので、私の自宅にお招きすることにした。私の自室に人を招き入れるのは初めてのこと。「公認会計士事務所」にどういうイメージを持たれていたのか分からないが、書籍が積み上がったデスクが1つあるだけの私の部屋を見て、何を思っただろうか…。

息子さんとは初対面。私の母校(関西学院大学)の1年生だった。既に簿記の勉強をしていて、公認会計士になることは決めていた。であれば、脇目も振らず、隣の芝も見ず、在学中の合格を目指して集中するべき。だから、話は合格後の話が中心になった。

公認会計士がどういう仕事をするのか、税理士と何が違うのか、どういうキャリアプランがあり得るのか、独立したら何ができるのか、ぶっちゃけ稼げるのか…、これまで、そういうことが全く分からなかったという。聞ける人もいなかったらしい。関西学院大学という公認会計士試験合格者を大量輩出している学校にいても、そういう機会がない…と。20年前と何も変わってないな…。

公認会計士試験の受験者数を増やさなければならないというのに、公認会計士を志している人ですら公認会計士が何をする人なのかイメージがわいていない。そりゃ受験者数が増える訳がない。日本公認会計士協会も受験者数を増やすために頑張ってるけど、現状はこの有様だ。私でよければ大学・高校・受験予備校等で公認会計士の魅力を幾らでも喋りに行くけどなぁ(交通費だけ出してくれれば日本全国喜んで)。そういう依頼も来たことない…。

大学1年生の彼とは、その後、私の部屋の本棚にあった1冊の本から、全然違う話に展開していった。今の学生がどうやって勉強しているのかという話は私にとって衝撃だったし、非常に良い話を聞かせてもらった。その話はまた気が向いたらおいおい。

お土産にこの本を差し上げた。帯の写真を指差し「これは誰ですか?」と言われた。
「俺やけど…。」

8年前に撮った写真なので分からんか…。体重も体脂肪率も髪型も髪の色も変わったからなぁ…。この本がいまだにamazonに在庫があるのは嬉しいが、amazonのサイト上の書籍の写真がひっくり返ってるのはなぜなんだ!?