出たら買う。橘玲氏の新刊書『上級国民/下級国民』を読んだ。

小説でもノンフィクションでも、1行目はじっくりと読む。
本書の1行目は、こういう書き出し。

平成の30年間をひと言でまとめるなら、「日本がどんどん貧乏くさくなった」です。

そうだと思う。嫌というほど肌で感じる。貧乏くさい。

ネット上で「上流国民」「下流国民」というスラングが広く使われているらしく、その分断が世界中で進んでいるという話が繰り広げられている。1冊の本の中に数十冊分の内容が詰め込まれたような濃い内容で、実に面白かった。

特に、日本は貧乏くさくなったのに、幸福度が高いという話は面白かった(第4章参照)。しかも、男より女の方が幸福度が高いというデータがある。これを、チンパンジーの時代まで遡り、「男女の性戦略の非対称性」(=男は自分の遺伝子を多く後世に残すために”乱交”を望み、女は産める子供の数に限界があるから”選り好み”をする)から自説を導き、男女のポジティブ感情に開きがあると述べている所は、唸った(第4章参照)。

近代化が進み、リベラル化が進み、自己実現した人々の「ソロ化」が進んでいく、という話も面白かった(第5章参照)。もう既にそういう社会になっていると思う。「上流国民」「下流国民」の分断が進む中、この変化にどう適応していくべきなのか。「ゆでガエル」とならぬよう気をつけなければならないと思う。




本日の仕入れ物。