某上場企業の代表取締役社長だった方(現47歳)が、SNS上で、2年半ぶりに社長復帰するという書き込みをされていた。
2年半前に代表取締役を退任され、その後、世界中を旅されていた。心底羨ましいと思いながら、いつもSNSを拝見していたが、まさか社長復帰するとは思わなかった。
社長復帰で思い出すのが、「ほぼ日」の糸井重里社長(現70歳)だ。糸井重里さんは40代の頃、仕事への情熱を見失い、2年ほど仕事をしない時期があったらしい。その代わりに没頭したのが釣りで、年間140日は釣りをしていたらしい。この話は、齋藤孝著『バカになれ』という本にも書かれている(P178)。
この2人に共通することは、一旦仕事から離れたことで、自分が本当にやるべきことや、心の底からやりたいと思うことが明確になったということだろう。没入しすぎるのは良くない。
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私は独立してからずっと同じ仕事に没入してきた。体力的には問題ないが、憂鬱になっている。コンサルの仕事を辞めたいと思っていることを知人に伝えたところ、「辞めなくてもいいと思うけど、1〜2年旅行にでも行ってきたらどうだ?」と言われたことがある。その時は、辞めることしか考えていなかったので聞き流したのだが、この社長復帰された方のSNSを何度も読み返すと、違う選択肢があるかもしれないと思ってきた。
先日誕生日を迎えた時、私の心の支えにもなってくれているビジネスパートナーが食事をご馳走してくれた。「元気な時間はあまりないかもしれないから、過去に囚われず、思うどおりに楽しんで、冒険したらいい」と言ってくれた時に、何かは分からないけと、背中を押されたような気がした。
いますぐ旅人になることはないと思うが、誕生日の前後に様々なことが起こったのには意味があると思う。これからも、心の底からやりたいと思うことを優先し、No Fun, No Life ! で生きていこうと改めて思った。