fatboy slim.2019

「何もしない」ことをしよう、と思って行ったのだが、ダナンは正直言って退屈だった。これまで色んな観光地に行ったが、「なんでこんな所に観光客が押し寄せるんだろ?」と思ったことは何度もある。ガイドブックに掲載されている情報や、ネットで掲載されている写真や、絶景写真集なんかを見て、実際に行ってみたら全然違うじゃないか!と思ったことも数え切れない程ある。自画撮りしている女性の写真と実物が全然違うじゃないか!というのと同じことだろな。情報も写真も簡単に加工できる。お見合い写真ですら加工されてるんだから。

ダナンにいる時から「バンコクに行きたい病」が発病していた。「ダナンとバンコクの違いは何なんだろ…」ってなことも考えていた。きっと、私は弾けたいのだ。鬱憤を晴らすように。求めているのは非日常ではなく、活気と熱狂と無の境地なのだ。

帰国するや否や、行きつけのPUBのオーナーからLINEが届いた。
「Fatboy Slimのバンコクでの屋外パーティー、めちゃくちゃカッコいいですよ!」
と、YouTubeのURLを貼り付けてくれていた。

見た瞬間、「これや!!」と叫んだ。

PUBのオーナーとLINEのやり取りをする程の関係でもないのに、なんでこんなタイミングで、こんな情報をくれたのか分からん。送信先を間違えてんのか? とも思ったが、これは何か神からのお告げに違いないと解釈した。

自分のスケジュールを確認する。数年前と違い、笑えるほど予定が入っていない…。
いつでも行けそうだな。

と、チケットの空きを調べてたら、別の知人から上海に行かないかとLINEが来る。
これも何かのお告げだろうか…??