決算早期化


都内某所。
今日は日本公認会計士協会東京会での研修の講師の機会を頂いた。

417名の申込みがあったらしい。途中で申込みを打ち切り、受講をお断りをした人も多かったらしい。平日の昼間の開催なのに驚き。受講された方には(意外と)若い方も多かった。独立されている方だろうか。とにかく、ご受講頂いた方々、お申込み頂いた方々に感謝!

昨年も同じタイトルで講義をしたことがあり、その時も400名位の公認会計士の方にご受講頂いた。その時の講義が好評だったらしく、今年も同じテーマで喋って欲しいとのオファーを頂いた。正直、同業者の前で喋るのは好きじゃないのだが(というか、やりたくない…)、少しでも業界や若手会計士のお役に立てるなら喜んで。

講義は2時間半。公認会計士の講義としては長い方ではないかな。私としては、「決算早期化」をどうやって達成させるかということよりも、公認会計士として会社にどう「助言」するかについて、特に若手会計士の方々に伝えたかった。公認会計士(監査人)は独立性が求められるが、独立性を履き違えている人が多いように感じる。公認会計士業はサービス業であると思うが、顧客へのサービスを怠り、顧客からの満足度が低い(=不満が多い)。上場企業の経営者や経理部の方から、公認会計士に対する不満は多く聞くが、感謝のコトバを聞くことは少ない。特に某大手監査法人への不満は聞くに堪えない。同業者としても同情の余地もなく、救いようもない酷い組織だと思う。顧客から報酬を頂き、顧客の期待を超える成果を出す。これがビジネスの原点だと思うが、公認会計士業界(特に監査業界)はそれが出来ていないと感じる。それは顧客が公認会計士に何を「期待」しているのかを理解しようとしていないからだ。金融庁の期待を超えることだけを考え、顧客の期待なんて微塵も考えていない。顧客が不満に思うのは当然だと思う。今回の講義では、私が事業会社で勤務し、監査人と対峙した時の経験なども交えて、公認会計士としてどうあるべきかをお話しさせて頂いたつもりだ。

講義後、ある会計士さんから
「会計士を20年やってるけど、今日の講義が一番良かった」
って言ってもらえたのは素直に嬉しかった。

講義直後からtwitter上でも講義内容等をシェアしてくれる方もいた。
これも嬉しかった。

尊敬される公認会計士が一人一人と増えていけば、公認会計士を目指す人がもっと増えると思うし、尊敬される業界になると思う。私が政治的な活動をすることは絶対にないが、尊敬される業界になるように出来るだけのことはやっていきたいと思う。

8月には日本公認会計士協会にて、組織内会計士向けの講義にも登壇させて頂く予定。ここでも同じようなお話しができればと思う。