三浦瑠璃


意味もなく本を読むことはない。
この本を手に取ったのには、今の自分に必要だと思ったから。

発売を知った日、amazonの宅配を待ちきれず、紀伊國屋書店に向かい、直ぐに読んだ。

私が想定したいたものと異なる展開になり、途中、胸が潰れそうな衝撃を受けた。
こんなショックを受けたのは久しぶりかもしれない。
コトバにならない悲しみに涙を堪えながら、読み続けた。

最後から2つ目の章の恋愛論、そして最後の章の人生論は、その辺の哲学書を超える。

人は孤独だから恋愛をするのか。
無償の愛は、満たされないものを満たしてくれるのか。
いずれも違う。

不確実性がある中で、自分の気持ちを相手に差し出している状況が恋愛なのだ。
恋愛を求めるのは、関心を向ける対象を必要としているからだ。

恋愛は不確実性がもたらす不安からの自由ではないし、
相手が他人である以上、孤独でなくなるわけでもない。

誰しも大なり小なり傷を抱えて、孤独に生きている。
たとえテレビの画面では華やかなに活躍しているように見える著者でも。

けど、人生に絶望する必要はない。自己犠牲もいらない。
自分を定義するのは、他人ではなく自分。人生には意味がある。

心を開くのだ。
「いま・ここ」に生きる自分と向き合うのだ。
自分を愛するのだ。



本書から、そういうメッセージを受け取った。
フロムや神谷美恵子の本と同じくらい読み返したいと思った。