都庁


都内にいる時は西新宿に泊ることが多い。先日宿泊した西新宿のホテルのベッドルームからの眺めは凄かった。都庁の中も丸見え。

朝、ホテルのベッドで寝ころびながら、何となくテレビを付けたら、最近の若い人たちはfacebookやinstagramなどのSNSで、「裏アカウント」(裏垢)を複数持っていることが当たり前になっていると報じていた。実名を明かしている「表のアカウント」ではなく、素性を明かさない匿名のアカウントのことを「裏垢」と記すらしいが、これを1つや2つではなく、5個、10個、15個と持っているという。

おっさんは朝からのけぞったわ。

なんでそんなことをするのかという街頭インタビューを見て、さらに驚いた。

何人かのインタビューを要約すると
 ●本音と建前を使い分けるため
 ●本音を書いたら「炎上」するかもしれないから
 ●「炎上」したらアカウントを削除すればいいから

という内容だった。

「キャラを使い分けている」って人もいた。SNSは、もはやコミュニケーションやコミュニティの手段ではなく、情報の海に自分の主張を流し込むだけのものだ。「つながり」なんてない。

こういうテレビ番組って、平気で情報操作するし、やらせもあるだろうから、どこまで信頼していいのか分からんのだが、ある識者の方が「裏垢は日本特有の現象」というようなことを言っていたのは信頼できる。人の顔色をうかがいながら、本音と建前を使い分けて話をしなければならないなんて、日本特有なんだろうな。

この地球上に完璧に道徳的な人間や、矛盾のない人間なんていないと思う。なのに、誰かのちょっとした非道徳的な言動を徹底して打ちのめす。血祭りにする。芸能人の不倫も然り。なぜ赤の他人の不倫が、アナタに関係があるのか。他人を打ちのめすアナタには邪悪な心はないのか。

私は(昨日のブログにも書いたけど)、一度しかない人生、本音で生きるべきだと思っている。私は「完璧な人間」ではないので、本音と建前を使い分けることが下手糞だ。本音で言いたいことを言っている私を、自己チューだとか、非道徳的とか批判されることもある。けど、批判するアナタは、本音を覆い隠し、自分にも他人にも嘘をつき、別のキャラを演じていることを「本当の自分」だと錯覚していないか。人生にまで「裏垢」を作って、嘘に嘘を重ね、嘘を隠すためにまた嘘を付き、その自分を正当化し、「完璧な人間」を演じていないか。そして「炎上」したらアカウント(自分)を削除して、私の前から消えていく。おい、お前のことだ!本音で生きてみろよ!

誰しも自分の中に複数のキャラを持っている。しかし、それは他人に制裁を加えるためではない。先に書いた通り、完璧に道徳的な人間や、矛盾のない人間なんていないと思うから、非道徳的な言動は誰にだってあることだ。ただ、相手の立場に立って道徳的であることは必要なことだと思う。

「裏垢」でしか本音が言えず、本当にしたいことができないのなら、それは切ないことだと思う。私は「裏垢」は作らない。本音で生きていきたい。