文庫化をずっと待っていたところ、GW前に文庫化された。

恩田陸の『蜜蜂と遠雷』は、史上初の直木賞と本屋大賞をW受賞した作品。
(しかも、本屋大賞を2度受賞したのは恩田陸のみ)

恩田陸の作品は、『夜のピクニック』『木漏れ日に泳ぐ魚』を読んだことがあり、両方とも再読したいと思う程に良い作品であったが、本作『蜜蜂と遠雷』は ”良い” なんてコトバでは言い表せない。こんな作品を読んだのは初めてだし、想像を超えるストーリーだった。こういう作品を読むたびに、私がどれほど努力したって小説家にはなれないと打ちのめされる。最後の解説を書いているのが本書の編集者というのも想定外の展開だった。

実在するピアノコンクールをベースに、構想から12年、取材11年、執筆に7年をかけて書きあげた渾身の作品。クラシック音楽には詳しくないが、読中はずっと頭の中でピアノが流れていたし、読後もコンクールの音楽を検索して聴いている。是非映画化して欲しい。