先月、2日間(計22時間)で「自社(自分)の夢・願望を満たし、『自分らしさ』があり、かつ、『絶対に儲かる』ビジネスを創り上げる」ことを目的とした『SBM』というセミナーを開催した。

どんなセミナーも妥協することは一切ないが、このセミナーは私にとって特別なセミナー。

なぜなら、この2日間で、受講生の「人生」が変わるから。
責任も重圧も、それなりにある。

今回で5回目の開催になる。最初は「覗き見」といった感じで受講した方もいたのかもしれないが、回を重ねるごとに受講生の属性が変わっていき、既に経営者として成功されている方や、既に起業されている方が増えてきた。先月の『SBM』では、前日にサラリーマンを退職してきたという女性もいた。受講生も人生を賭けて『SBM』にのぞんでいる。目つきが違う。必然的に私も真剣に向き合う。幸福の定義が他者への貢献だとすれば、これほど幸福な2日間はない。

再受講して下さる方もいるので、毎回バージョンアップした内容をお届けする。今回、私が特に意識したのは、受講生の『自分らしさ』を発見することと、その『自分らしさ』を活かした事業モデルを創り上げることだ。

自分の、『才能の原型』を探り、『自分らしさ』とは何なのかを見付けるワークにかなりの時間をかけた。自分が最も大きな影響を受けている両親や先祖のキャラ、自分の幼少期の出来事を振り返り、自分も気付かなかった『本当の自分』に気付いてもらう。それこそが、他の誰にも負けない自分(自社)の経営資源だと思うからだ。

世界ナンバーワンのコーチと称されているアンソニー・ロビンズが『All I need is within me now.』(今、必要なものはすべて私の中にある)といっているように、必要であり、最強であり、無敵である経営資源は自分の中にあるはずだ。事業モデルを創る時は、その最強・無敵の経営資源を活かすべきだと思う。

逆にいえば、自分が持っていない資源を事業にすべきではない。どんなに儲かると思っても、そんなものは長続きしない。

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『SBM』開催後には、マンツーマンの「個別コンサル」(1人1時間)を実施している。約30名のお申込みがあり、5日間にわたりコンサルを実施している(今日で4日が終わった)。

『SBM』開催から個別コンサルまでの2〜3週間の間に、皆が人生を賭けて事業モデルを創り上げてきてくれる。「完璧!」といえる事業モデルをもってきた人は1名しかいなかったが、他の受講生については1時間の個別コンサルの中で軌道修正したつもりだ。再度ワークシートに向きあってくれたら、『自分らしさ』があるビジネスが出来上がるはず。

イチロー選手や、マイケル・ジャクソンや、東京ディズニーランドのキャストを思い浮かべて欲しい。彼ら/彼女らは金儲けのために仕事をしてたのか。金儲けのために仕事をしてたら、あのようになれるのか。フィールドでプレイしながら、ステージで踊りながら、パレードで演じながら、金儲けのことなど考えている訳がない。『自分らしさ』を全力で演じているから、周りを感動させることができるのだ。その対価が圧倒的な富となる。富は後からついてくるものであり、追いかけるものではない。

生き急がず、隣の芝を見ず、自分にしかできないものをやり続けて欲しい。
残りの人生をすべて賭けるつもりで。

これが、『SBM』受講生に私が最も言いたいこと。


「10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史に残る。」
鍵山秀三郎