bangkok


日本から東南アジア諸国への進出の支援なんかもやっている。それぞれの国の公認会計士や監査法人、角界の専門家の橋渡しをするのが私の仕事。餅は餅屋。現地のことは現地の専門家にお任せした方がいい。分からないことがあれば現地のJETROに行けば教えてくれる。

最近、街中でも流暢な英語を喋るタイ人が増えてきたように感じる。さっぱり英語がダメな人もいるけど、「google翻訳」がタイ語に対応したので(しかも精度がかなり良い)、会話に困ることがなくなってきた。あと数年もすれば外国語なんて喋れなくても外国人と会話ができるようになるはず。

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クライアントの仕事だけでなく、自分の将来のためにも、日本人居住地や投資不動産も隈なく見てきた。日本人が密集するエリアが何ヶ所かある。そのうちの一つを訪ねた。本人よりも家族への配慮として、高級レジデンスに日本人が集まり、周辺には日本人向けの小売店や飲食店が軒を連ねる。看板には日本語が並ぶ。雰囲気も日本っぽい。初めて来た場所なのに、何となく既視感があった。「どこかで見たような光景やなぁ」と思いながら、何十分か歩いて分かった。「代々木や!」と。そんな日本人が好みそうな雰囲気の街だった。

タイの物価は日本の数分の一だが、今日内覧した高級レジデンスの家賃はこれまで私が住んできたどの物件の家賃よりも高かった。その周辺にあるカフェでのランチも600バーツ(約2000円)を超えていた。この辺に住む日本人に聞いたら、タイに住んでから固定費が倍以上になったらしい。それでも家族に付いてきてもらうためには、こういう所に住まざるを得ないと。その表情から察するに、物価が安い国に来てからの方が生活が苦しそうだ。明らかな価格の歪みを感じる。

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今日の夜は、現地の会計事務所の方にリクエストし、高級タイ料理店に連れていってもらった。一人でいる時はその辺の屋台で40バーツくらいのカオマンガイばかり食べているので、一度ちゃんとした本場の料理を食べてみたくて。ミシュランガイドにも掲載されているお店だけあり、驚く程に美味しかった。タイのワインも置いてたので飲んでみたが、これがまた芳醇で、ケースごと買って帰りたいくらいだった。さらに驚いたのは料金の安さ。チェックの際に「この値段でもやっていけるんだなぁ」と変な関心をしてしまった。

投資の基本がアービトラージだとすると、(私が日本人居住地の高級レジデンスに住むことは絶対にないが)こういうエリアで投資するのは面白いかもしれない。