ONXY


バンコクと日本の時差は2時間。日本の午前11時半は、バンコクの午前9時半。

ホテルで少し遅めの朝食を食べていたら、友達からLINEが届く。新元号が「令和」に決まったぞ、と。twitterで確認した。菅官房長官なのか。達筆だな。「令」にはどういう意味があるんだろ。友達に「玲」という名前の女性がいるなぁ。今年は「R1」か。18年後は「R18」か。たまにコンビニで買うヨーグルトの「R1」は明治だったな…。な〜んて、どーでもいいことを思ったが、ホテルに日本人は私だけなので誰とも共有できず。

さらにtwitterを見ていると、新元号発表直後から「レイ」という企業の株価がストップ高になったり、万葉集が売れることを見込んでか出版社の株価が高騰したり、色んな情報が飛び交っていた。株価は「理」でなく「情」で動くものだ。それを知ってるだけである程度は儲けられる。

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平成元年あたりから今に至るまでハマり込んでいるのは、ダンスミュージックだ。今でも仕事中、読書中、執筆中、運動中とイヤホンを外すことはないし、その間ずっと流れているのはEDMといわれるジャンルのダンスミュージックだ。Spotifyを使うと、向こうが勝手に私の好きそうなEDMをチョイスして流してくれる。月980円しか払ってないのに常に世界中の最新のEDMを聴かせてくれる。30年前は購入したレコードを全部カセットテープに録音して持ち歩かないといけなかったのに・・・、今はiPhoneさえあれば何十時間でも好きな音楽が聴ける。平成の30年間で音楽ライフは劇的に変わった。

ただ、日本にはEDMを楽しめる「場所」が少ない。無くはないけど雰囲気が合わない。かつてはvelfarreのVIPになったほどクラブ(ディスコ)に通い詰めたことがあったが、今は海外に行った時くらいしか行かない。

バンコクには、RCA(Royal City Avanue)というクラブが密集するエリアがある(興味ある方はググって欲しい)。ここは、おそらく東南アジアの中でも、最も盛り上がるクラブではないかと思う。現地時刻の24時(日本の午前2時)から異常な盛り上がりを見せる。音楽好き、EDM好きであれば、出国前から現地時間で生活をし、現地でも午後は昼寝をしておき、夜中に楽しむべし。

上の写真は、昨夜の「ONXY」というクラブにて。24時に着いた時にはこの盛り上がりだった。相変わらず日本人は少なかったが、他国の旅行者は老若男女問わずビートに身を委ねて酔いしれていた。私にとってはこういう環境がささやかな幸せを感じる。元号が変わろうが、音源が変わろうが、聴く音楽は変わらんだろうと思う。いつか、こういった「大箱」を自分で作り、そこでDJをすることを夢見ている。