小休止のすすめ (SB新書)
ヒロミ
SBクリエイティブ
2019-01-08



『小休止のすすめ』というタイトルの本を書店で見付けた。「いいタイトルやなぁ」と思った。表紙に写っているのは、生き様が好きなタレントのヒロミさん(53歳)と藤田晋社長(45歳)。二人とも若い頃は死ぬほど働いていたと思う。藤田晋社長は、20代の頃は、平日は9時〜26時まで、土日も12時間働いていたという(P38〜)。しかし、このような働き方をしていたのは20代だけで、30代、40代になってからは「小休止」を挟み、メリハリを付けているという。ヒロミさんも一時期テレビから消えたが、その間もめちゃくちゃ遊んだらしい。

20代から働き始めたら、長い人は50年、60年と働くことになる。休みなく50年も60年も走り続けるなんて無理に決まってる。私は35歳くらいでそれを悟り、資産形成をはじめた。

逆にいえば、気力体力のある20代は死ぬほど働くべきだと思う。世間は「働き方改革」だの、「残業禁止」だの、「休日出勤禁止」だの、労働時間を抑制することに躍起になっているが、いまだに納得できない。ハラスメントは絶対にダメだと思うが、好きで仕事をやってる人間に対して労働時間だけを抑制するのはナンセンスだと思う。死ぬほど働きたい人は死ぬほど働くべきだ。30代、40代になってからでは身体が言うことをきかなくなる。20代のうちに死ぬほど働いて付けた差は、30代、40代になっても埋まることはない。20代が勝負だと私は思う。

ただ、ある程度の歳になったら、ヒロミさんが述べているとおり、「引き際を自分で決める」(P50〜)、「山登りも人生も下山が大事」(P66〜)、「力の抜きどころを見極める」(P187〜)、「人生は長距離走で考える」(P223〜)といったことも大切だ。こういったことを考えないと肉体か精神を壊す可能性がある。


『小休止』とは関係ないが、本書でヒロミさんがとても共感できることを書いていたので、備忘録的に残しておく。
「俺、ヒロミさんにずっと付いていきます」と言ってくる人のことは、話半分で聞いておいた方がいい。大抵はいなくなる。経験上、言葉に出すヤツより、黙って付いてくる人の方が信頼できる。(P74)
ホンマ、そのとおり。こういうことを言ってきた人が何人かいたけど、見事に全員いなくなった。。。


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