私の好きな言葉の一つに、「天真(てんしん)に任(まか)す」という言葉があります。

「天真に任す」とは、曹洞宗の禅僧であった良寛和尚の残した詩にある言葉らしく、「すべてのこだわりを捨て、流れる水のように、雲の空のように、ただ自然の道理に身を任せよう」ということです。

論語には『死生命有り、富貴天に在り』という子夏の言葉もあります。生きるか死ぬかは天の命であり、金持ちになるか貴い人になるかも天の配剤である、ということです。

だから、自分のやるべきことを精一杯やって、あとは天に任せておく。
川の流れに抗うことなく、流れにのって生きていく。
遥か昔からそういう生き方が大切だということが伝えられていました。

そして、私もそうやって生きてきたと思います。

やるべきことを精一杯やっても、思い通りにならないこともありますが、その結果を『受け入れる』、それ以上は『求めない』、という生き方で良いと私は思っています。

他方で、思ってもいなかったような出会いや幸運がやってきた時も、それを素直に『受け入れる』

出会うべき人には、寸分違わず出会うべきタイミングで出会います。
出会うべき仕事には、寸分違わず出会うべきタイミングで出会います。
出会うべき本には、寸分違わず出会うべきタイミングで出会います。

これも抗うことなく『受け入れる』

人生を変えるには、現状や困難を打破する圧倒的な行動力も必要ですが、『受け入れる』『求めない』『天真に任す』という精神的態度も必要だと思います。