昨日、バックオフィスサービス株式会社に問い合わせ頂いた中小企業の社長さんを尋ねました。

社長さんから言われたのはこんな話。

少し長いですが・・・
会計事務所に記帳と申告を依頼しているが、期中に月次試算表を見せてもらったことがない。いつも申告期限ギリギリの決算日2か月後に、製本された申告書・決算書と、金額が書かれた納付書が一方的に郵送されてくるだけ。「こんな金額払えない」というと、「たくさん納税することは良いことだ」という回答がくるだけで取り付く島もない。節税のアドバイスが欲しいのに、一度ももらったことがない。

こんなことを何年も続けている訳にはいかないので、過去に「報酬を増やしてもいいから、決算前に数字を見せて欲しい」と頼んだことがある。その時は「分かりました」と快諾してくれるが、結局、一度たりとも期中に数字を見せてくれたことがない。

「前もって概算でいいから納税額を教えてくれ」と頼んだこともあるが、実際の納税額はケタが1つ多く、資金繰りに困ったこともあった。

凄まじい話ではありますが、もはや驚きません。
こんな話、これまで何度聞いたことか。

社長さん 「会計事務所って、どこもこんな対応ですか?」

私 「そんな訳ないじゃないですか。」

社長さん 「やっぱり、そうですか・・・」

私 「月次顧問報酬も支払っていますよね?」

社長さん 「はい、毎月〇万円」

私 「その〇万円は、何のサービスに対する支払いですか?」

社長さん 「分かりません。そういう商慣習だと思っていました・・・」


会社の問題点は数字に表れます。経営者がタイムリーに数字を見て、分析して、問題点を把握して、改善点を考えて、行動していかなえれば、会社が成長し続けることはないと思います。それを自力でできないのであれば、対価を支払って専門家に委ねるしかありません。しかし、対価を支払う限りは、それ以上のリターンを得なければならないし、そういった経営者の気迫のようなものも必要です。

この社長さん、「長年のお付き合いをしたから、解約しづらい」とも漏らしていましたが、自分(自社)のお金をもっと大切に使った方がいいと思います。