字幕翻訳家の戸田奈津子さんの字幕デビューは『地獄の黙示録』(1979年)なんですね。日本公開は、戸田奈津子さんが43歳の時。

それまで、20年にも及ぶ「下積み生活」をされていたようです。

改めて、人生のスタートに年齢は関係ないと感じます。

以下、今朝の読売新聞(2017/8/8)の戸田奈津子さんへのインタビュー記事より。
「地獄の黙示録」をきっかけに週1本、年間40〜50本というペースで仕事が来るようになりました。字幕翻訳は途中で文体が変わってはいけないので助手を使えません。配給会社の試写室で映画を見ては、自宅で延々と机にかじりつく生活が続きました。
(中略)

50代まで仕事に追われて突っ走り、気がつけば還暦。体を壊せば一銭も入らない身一つの職業ですが、幸い大病もせず、運が良かったと思います。
(中略)

結婚はせず、子どももいない――。振り返れば捨てたことも多く、好きなことを追い続けた自分を「卑怯だったかな」と思う時もありますが、「You can not have everything.(全てを手に入れることはできない)」と悟っています。

自分のことは自分で決める。これが人生で一番大事。誰のせいにもできないけど、自分の選んだ道ならどんな結果にも満足できますから。

今日は、監査法人を今月末で退職する後輩とランチをしていました。来月から新たな夢に向かって「下積み生活」が始まるようです。コツコツ努力すれば夢は叶うと思います。書きながら、鍵山秀三郎氏「10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史に残る」というコトバを思い出しました。「気がつけば還暦」と言うくらい長い目でコツコツやれば、おのずと結果は出るのではないかと思います。

50歳でリタイアする人間が偉そうなこと言ってますが。。。


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