「会計」だけでなく「経営」に関するセミナー・講演をすることが増えそうなので、知識を体系的に整理する目的で、大手書店の「経営戦略」や「事業計画」等のコーナーにある本をどっさり購入して乱読していたのですが、その中で圧倒的に良かったのがこの本。

本書は、2001年に発売された『ビジネスプラン策定シナリオ』という本のリニューアル版のようです。

そのタイトルの通り、『ビジネスプラン(事業計画)』の策定について書かれた本なのですが、「事業計画書の作り方・埋め方」的なことを説明している類書とは異なり、「新規事業を創るためのストーリー(企画)の作り方」といった内容です。

新規事業をどうやって作るのかを体系的に解説した本は少ない(というか、私は知らない)中で、本書は重要なポイントを10ステップにまとめ、それぞれに企画事例(「成功例」と「残念な例」)と、その事例の企画書を載せてくれているという優れた内容です(「成功例」には実在する上場企業の新規商品企画事例であり、これを見ることが出来るだけでも、本書のバリューは高いといえます)。

ちなみに、10ステップは以下の通り。

STEP1  商品企画・事業企画の背景・問題意識を明確にする
STEP2  商品企画・事業企画のコンセプトを仮説化する
STEP3  コンセプトの仮説を検証する
STEP4  ベンチマーキング分析&ベストプラクティスを実施する
STEP5  ドメインを決定する
STEP6  市場規模を算定する
STEP7  ビジネス・ビジョンを設定する
STEP8  ビジネス戦略体系を構築する
STEP9  ビジネス戦略をアクションに落とし込む
STEP10  事業収支と事業評価を想定する

この10ステップをご覧頂くと分かるように、「ここに書かれていることを全部なぞってしまえば新規事業が出来上がるじゃないか!」という内容です。

これから新規事業を立ち上げる方や、新商品・新サービス・新技術の開発をされる方には、強くオススメしたい一冊です。


【こちらもオススメ】
山田英夫著 「異業種に学ぶビジネスモデル」