公認会計士の友達(関西人)と食事していた時のこと。


友達 『武田さん、ひとつ、意見が欲しいのです。』

 『何??』

友達 『この前、学生時代の友達数名から呼ばれて、飲みに行ったのですよ。もう十年ぶり? 二十年ぶり? というくらい懐かしい友達です。昔は一緒にバカをした仲間だったのに、久しぶりに会うと全く会話が面白くないんです。途中でどれだけ帰ろうかと思ったことか。そんな経験ないですか?』

 『あるある。めっちゃある。』

友達 『え! めっちゃあるんですか? そういう友達との付き合いは続けるべきなのか悩んでいるんです。武田さんなら、どうしますか?』

 『切るよ。』

友達 『学生時代の親友でも?』

 『うん。価値観が合わない人と居るのは時間の無駄だよ。貴重な時間をそういうことに浪費したくない。』

友達 『それを聞いて、少しホッとしました。』

 『ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」って本は読んだだろ? 実は、ナポレオン・ヒルが「思考は現実化する」を書いた翌年に書いた原稿があるんや。けど、この原稿の内容を公にするのはヤバすぎるという理由で、ナポレオン・ヒルの奥さんが出版に猛反対し、結局出版されることはなかった。しかし、70年以上経って、つい最近出版されたんや。「悪魔を出し抜け!」というタイトルで』

友達 『ナポレオン・ヒルのそんな本が出版されたのですか!? 直ぐに読んでみます!』

 『この本を読むと、確かに、出版することに家族が猛反対するだろうと思ったよ。でも、俺は「思考は現実化する」と同じくらい何度も熟読したし、赤ペンのラインだらけになっている。
 この本に書かれていることを簡単にいえば、世の中には「98%の流される人間」「2%の明確な目標をもった人間」に分けられるということ。98%の人間は流されるけど、明確な目標を持っている人間は流されない。そして、親、教師、宗教こそが「流される人間」を作っていると痛烈に批判している。』

友達 『それは、ヤバイ本ですね…。』

 『先程の飲みに行った話でいえば、その場にいた友達は「流される人間」ばかりだったはず。だから「明確な目標をもった人間」からすると居心地が悪い。その場にいると自分も流される可能性があるからな。だから「帰りたい」と思ったはずや。でもそれは、ナポレオン・ヒル風にいえば、(2%のマイノリティだけど)「流されない人間」と言える。
 俺が、人間関係、仕事の環境、住居の環境に人一倍気を使っていることは、見てたら分かるやろ? 俺の自宅は、車がないと生活できないような山の上にあるけど、ウチの周りの人間はなんであんな不便な場所に住んでると思う? 自己顕示欲なんかじゃないよ。みんな、「流される人間」と付き合うことによるデメリットを分かっているからや。似たような話が「悪魔を出し抜け!」に全部書いている。2%の人間になりたいなら、流されたらアカン、悪魔を出し抜かないとアカン、ってことや。』

友達 『(腕を摩りながら)うわぁーー、鳥肌立ちました。』

 『こんなこと誰にも言えへん。もし言ったら、98%の人から批判されるだけ。だからブログに書評を書けへんねん(笑)。』


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ブログに書評を書いているのは、読んだ本の5〜10冊に1冊位の割合です。
書評を書けない本も沢山あります。

『悪魔を出し抜け!』が先日文庫化されました。
文庫を買い直して、再読しております。


悪魔を出し抜け! (文庫)
ナポレオン・ヒル
きこ書房
2017-07-03