生涯投資家
村上 世彰
文藝春秋
2017-06-21



超オススメ。

先日の週刊東洋経済(2017/6/24号)に掲載の伊藤邦雄教授と村上世彰氏の対談を見て、直ぐに買いました。

「敗軍の将、兵を語る」的な内容かと思ったのですが、「コーポレート・ガバナンスとは何なのか?」「上場企業の経営者はどうあるべきか?」を示した教科書的な内容であり、ホントに良い本だと思いました。上場企業経営者や上場を目指す方には強くオススメしたい一冊です。

投資を通して多くの企業の経営陣と意見交換をしてきたが、古くから上場している名門企業ほど、このようなぬるま湯感覚が根付いていることが多かった。心地のいい夢を見ている最中に上場企業であることの現実を突きつけた私は、突然冷たい水を浴びせて夢を終わらせたような、とんでもなく不快な思いをさせた嫌な人間でしかなかったに違いない。上場企業として目を覚まして現実を見ることよりも、私に対する怒りや不快感が先に立ってしまったように感じられ、今でも残念で仕方ない。

私は多くの批判を受けてきた。その原因として、自分の信念を信じ、その信念に自信を持ちすぎて、早急に物事を進めすぎた場面があったことも、今になって振り返ると否定できない。しかし、その方法論や私の言動に賛否はあっても、私が目指してきたことは常に「コーポレート・ガバナンスの浸透と徹底」であり、それによる日本経済の継続的な発展である。