日本人の成功法則
神田昌典
フォレスト出版
2010-12-14



先日、渡部昇一著『人生の手引き書 』を読みながら、「そういえば、渡部昇一と神田昌典の共著があったなぁ〜」と書庫から取り出して数年ぶりに再読。

1930年生まれの渡部昇一氏と、1964年生まれの神田昌典氏の異色の対談。
神田昌典氏が翻訳書『マーフィー眠りながら成功する』を読んで人生が変わり、その翻訳をしたのが渡部昇一氏(翻訳者名は大島淳一名義)で、二人とも上智大学出身、という関係。

目次は以下の通り。対談は多岐にわたります。
第一章 人生を好転させる条件
第二章 お金に好かれる条件
第三章 人生の流れをつかむ条件
第四章 歴史観を育てる条件
第五章 トレンドを読む条件
第六章 人生の師と出会う条件
第七章 世代を超えた「知的生活」の条件

第七章で、神田昌典氏が学生時代にグレゴリー・ベイトソンの『精神と自然』を、分からないながらも何回も読んだ、という話があります。ベイトソンから与えてくれる知識に感銘を受けたわけではなく、彼が知識を生み出していくプロセスに学んだのだと。

本書も、渡部昇一氏・神田昌典氏という父と子ほどの年齢差の二人ではあるが、それぞれの分野で成功を収めた二人の対談の中から、知識だけではなく、それを生み出してきたプロセスに学びがあります。

若干二人の会話が噛み合っていない箇所もありますが、まぁ年齢差を考えればそれは致し方ないところでしょうね。