日曜日の深夜のスポーツニュース『S1』の「ノムさんのボヤキ解説」を毎週見てしまいます。野球の見方が変わります。実に面白い。
先月28日(日)は、福岡ソフトバンクホークスの売り出し中の外野手上林誠知選手について、野村監督がこのようにボヤいていました。
これを聞いた時は、思わず膝を叩きました。とても大事なことだと思います。この言葉を一言一句控えておきたくて、YouTubeで検索して、ノートに書き留めてました。
実は、中小企業向け・起業家向けセミナーや、中小企業向け・起業家向けのコンサルをする時に、これと似たようなことを言っているのです。
(A)が長距離打者、(B)が短距離打者といえると思います。
日本電産の永守重信社長は、数年前まで「元日の朝以外、年間364日仕事をしている」と公言していました。先日読んだ稲盛和夫さんの『考え方』という本には、若い頃は子供・家族と接する時間がなかったというようなことも書かれていました。あれ程の企業を作る経営者は、色々なものを犠牲にしているのです。
私も独立した時は(A)を目指して戦い、「24時間戦えますか」のリゲイン状態で仕事に没頭していました。しかし、ある時から(B)の生き方に軌道修正しました。あらゆるものを犠牲にしてまで仕事に打ち込むことより、バランスを取りながら自由な生活をしている方が幸せだと思ったからです。両方の道を歩んで思うのですが、目指すべきゴールが違えば、働き方・戦い方も変わります。今は1日2時間しか働いていないのは以前からこのブログでも述べている通りです。
中小企業の経営者さんも、起業家さんも、(A)を目指さなければならない、もしくは、(A)を目指すことが「経営」であると思っている方がいると思います。巷のビジネス書や、セミナーや、MBAの授業や、専門家の助言などの多くは(A)を目指す戦い方を述べているからだと思います。モデルケースになる会社は超大手上場企業で、どうやったら長距離打者になることができるかということが述べられています。(B)の道を薦める書物や専門家なんてほとんどありません。
しかし、プロ野球選手で長距離打者は少数派であるように、ビジネス界においても孫正義・柳井正のような経営者は稀有なわけです。99%が中小企業であり、上場企業は日本に約3600社しかありません。
上場企業(パブリックカンパニー)になって投資家などに対して経営責任・社会的責任を果たすためにプライベートを犠牲にしてでも仕事に人生を注ぎ込みたいというのであれば、それに向けて支援はします。しかし、好きなだけ報酬を取って、好きな家に住んで、好きなクルマに乗って、好きなだけ遊んでも誰にも文句を言われない自由な生活を謳歌したいというのであれば、上場を目指すべきではなく、小さくてもキャッシュリッチな会社(プライベートカンパニー、もしくはマイクロ法人)を作った方が良いと思います。上場企業で年収1億以上取っている経営者は一握りですが、プライベートカンパニーを作って年収1億円以上取っている経営者はゴロゴロいます。
どちらの道に進むかによって、経営戦略も財務戦略も組織設計も人事戦略も全部変わります。社長の(潜在的な)本心は短距離打者を目指したいと思っているのに、会社の理念・戦略は長距離打者を目指しているという会社が少なくないように思います。持っている経営資源を活かせていないという会社も多いように思います。
こういう会社をみると、ノムさんのようにボヤキたくなります。
だから、私はセミナーでいうのです。
「ホントは何がしたいのですか?」と。
軌道修正は1日でも早い方が良い、というのが私の考えです。
先月28日(日)は、福岡ソフトバンクホークスの売り出し中の外野手上林誠知選手について、野村監督がこのようにボヤいていました。
どの道へ行くか。
長距離打者を目指すのか、短距離打者を目指すのか。
ハッキリ決めた方が良い。
首位打者を目指すのか、ホームラン王を目指すのか。
良いものをもっているのに、もったいない。
これを聞いた時は、思わず膝を叩きました。とても大事なことだと思います。この言葉を一言一句控えておきたくて、YouTubeで検索して、ノートに書き留めてました。
実は、中小企業向け・起業家向けセミナーや、中小企業向け・起業家向けのコンサルをする時に、これと似たようなことを言っているのです。
●(A)大きくて知名度のある会社を作りたいのか。
(B)小さくてもキャッシュリッチな会社を作りたいのか。
●(A)孫正義、柳井正のような知名度と巨万の富を得たいのか。
(B)無名でもいいから経済的に自由な生活がしたいのか。
●(A)私生活を犠牲にしてまで仕事に打ち込みたいのか。
(B)私生活と仕事のバランスをとった幸せを手にしたいのか。
(A)が長距離打者、(B)が短距離打者といえると思います。
日本電産の永守重信社長は、数年前まで「元日の朝以外、年間364日仕事をしている」と公言していました。先日読んだ稲盛和夫さんの『考え方』という本には、若い頃は子供・家族と接する時間がなかったというようなことも書かれていました。あれ程の企業を作る経営者は、色々なものを犠牲にしているのです。
私も独立した時は(A)を目指して戦い、「24時間戦えますか」のリゲイン状態で仕事に没頭していました。しかし、ある時から(B)の生き方に軌道修正しました。あらゆるものを犠牲にしてまで仕事に打ち込むことより、バランスを取りながら自由な生活をしている方が幸せだと思ったからです。両方の道を歩んで思うのですが、目指すべきゴールが違えば、働き方・戦い方も変わります。今は1日2時間しか働いていないのは以前からこのブログでも述べている通りです。
中小企業の経営者さんも、起業家さんも、(A)を目指さなければならない、もしくは、(A)を目指すことが「経営」であると思っている方がいると思います。巷のビジネス書や、セミナーや、MBAの授業や、専門家の助言などの多くは(A)を目指す戦い方を述べているからだと思います。モデルケースになる会社は超大手上場企業で、どうやったら長距離打者になることができるかということが述べられています。(B)の道を薦める書物や専門家なんてほとんどありません。
しかし、プロ野球選手で長距離打者は少数派であるように、ビジネス界においても孫正義・柳井正のような経営者は稀有なわけです。99%が中小企業であり、上場企業は日本に約3600社しかありません。
上場企業(パブリックカンパニー)になって投資家などに対して経営責任・社会的責任を果たすためにプライベートを犠牲にしてでも仕事に人生を注ぎ込みたいというのであれば、それに向けて支援はします。しかし、好きなだけ報酬を取って、好きな家に住んで、好きなクルマに乗って、好きなだけ遊んでも誰にも文句を言われない自由な生活を謳歌したいというのであれば、上場を目指すべきではなく、小さくてもキャッシュリッチな会社(プライベートカンパニー、もしくはマイクロ法人)を作った方が良いと思います。上場企業で年収1億以上取っている経営者は一握りですが、プライベートカンパニーを作って年収1億円以上取っている経営者はゴロゴロいます。
どちらの道に進むかによって、経営戦略も財務戦略も組織設計も人事戦略も全部変わります。社長の(潜在的な)本心は短距離打者を目指したいと思っているのに、会社の理念・戦略は長距離打者を目指しているという会社が少なくないように思います。持っている経営資源を活かせていないという会社も多いように思います。
こういう会社をみると、ノムさんのようにボヤキたくなります。
良いものをもっているのに、もったいない。
だから、私はセミナーでいうのです。
「ホントは何がしたいのですか?」と。
軌道修正は1日でも早い方が良い、というのが私の考えです。