『金を取る技術』というタイトルですが、「国民が国から金を取る(=還付を受け取る)技術」が書かれているわけではなく、「国が国民から金を取る(=税金を徴収する)技術」について書かれています。

著者は、「まえがき」において、「それやこれやの徴収テクニックには、普通のビジネスにも役立つヒントがたくさん秘められています」と書かれていますが、普通のビジネスには余り役立たないかなぁ〜(笑)。ただ、同じく「まえがき」において、「国家から税金を騙し取られないように、理論武装していただければ〜」という点においては、役立つ一冊ではないかと思います。

本書は、国の巧妙なプロパガンダによって、いかに国民に税金を払うように仕向けているのか(=いかに国民を騙して税金を取ってきたか)の”騙しのテクニック”を開示しています。元国税調査官しか書けない内容ですね。

具体的な内容は以下の通り。
第1章では、税金を取りやすいところから取る徴収テクニックについて。
第2章では、税務調査での徴収テクニックについて。
第3章では、国の「イメージ戦略」による徴収テクニックについて。
第4章では、「節税させない」という徴収テクニックについて。
第5章では、「国税の騙しの技術を結集させたもの」である消費税について。


個人的には第2章が面白かった。
税務調査の本当の目的は「ノルマを達成すること」(P43)、調査官が始末書を要求するのは、「不正かどうか明確な物証に乏しい場合」(P72)、税務調査後に修正申告させるのは、「後で、文句を言わせないため」(P76)、税務調査に入りやすい会社は「売上が毎年急増しているのに利益が伸びていない」企業(P86)、税務調査で最も指摘が多いのは「売上計上時期の間違い」(期ズレ)(P93)・・・などなど。

『お金は知識がない人のところから、知識がある人のところへ流れる』というのは真理だと思いますが、本書を読んでもそれを感じます。


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