この本以外にも、色んな本に書かれていますが、稲盛和夫さんの「人生の方程式」というものがあります。それは、次のような方程式。
人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
このうち、「熱意」と「能力」は0点から100点までの正の数ですが、「考え方」はマイナス100点からプラス100点までの幅がある。だから、「考え方」が間違えていたら、「熱意」と「能力」が高ければ高いほど、「結果」は大きなマイナスとなってしまいます。
人生において、仕事において、いかに「考え方」が大切かということを、この1行の方程式が教えてくれてます。
さて、その稲盛和夫さんが『考え方』という書籍を上梓されました。9つの章にわたって、正しい「考え方」とは何か、人間の在り方とは何かを指し示してくれております。
某電機会社の倉庫を間借りして始めた「京セラ」が世界一の会社になったのは、才覚や努力だけではなく、ここに書かれているような正しい「考え方」があったからだろうと思います。他の稲盛和夫さんの書籍にも書かれている内容と重複する点も多々ありますが、それは、正しい「考え方」というのは時が経っても変わらないということだと思います。
稲盛和夫さんの色んなエピソードも紹介されておりますが、京セラ創業時の30歳位の時に、従業員が車で人をひいて死なせてしまった時のエピソードは、稲盛さんのとてつもない勇気と人格を感じました。しばらくページをめくる手が止まりました。
最後に見開き1ページをご紹介。
これは、私自身も仕事をする上で本当に大切だと思っていることです。
