西表島に住んでいるMさんから聞いた話。

「ここ(西表島の丘の上)から水平線まで見渡せます。しかし、この海の向こう側は日本じゃないんです。」

西表島は日本のほぼ最南端になる島。日本の接続水域は、西表島から約24海里(約44km)向こうまでとなります。しかし、今年6月、日本の接続水域に中国海軍の艦船が入ってきました。

隣の石垣島では、尖閣諸島周辺の警備をするため、海上保安庁の大型巡視船12隻を配備し、数百人体勢で監視を続けているようです。その大型巡視船は1500トン級の大きさといいますから、とてつもなくデカイ船です。今、石垣島の周りに、そんな大型巡視船が12隻も配備されているという状況にあるといいます。

その結果、どうなったか。

一部の石垣島の漁師さんは、漁に出れなくなった。そして、収入が断たれた。
(その収入源は税金で保障している。)

「領土問題なんて自分には関係ない、と思っている人が多いかもしれませんが、日本に既に『実害』が出ているということを分かってほしいんだ!」

北朝鮮がミサイルを発射したら、1分後に島内に警報が出る。しかし、2分でミサイルが到達する。いったい2分でどうやって逃げろというのか。飛んでくるミサイルを「PAC-3」という迎撃ミサイルで撃ち落とすしかないのです。沖縄にも「PAC-3」が配備されています。

このように、日本は今、非常に緊迫した状況にあるのです。
日本は戦争放棄をした国だから、今後も永久に平和が約束されるなんて、この状況を見てもいえるのでしょうか。

Mさんは以前、沖縄戦を経験されたお婆さんから、こう言われたそうです。

「平和は、待っていても来ないんだよ。」

過去の歴史を少し学べば、これまでの人類の歴史は「権力」と「領土」の奪い合いの歴史であり、あらゆる「暴力」を使ってそれらを奪い取ったものが名を残す歴史であることが分かります。奪い取られたものは駆逐されるのです。

今、日本においても、世界各地においても、「権力」と「領土」の奪い合いが現在進行形で行われています。「暴力は止めよう!」、「皆で平和な世界を作ろう!」と声を挙げることが無意味であることも、過去の歴史が証明してくれています。

我々にできることはなんでしょうか。
戦争反対と叫ぶことでしょうか。護憲でしょうか。

平和は、待っていても来ません。



日本の領域、接続海域、排他的経済水域
(画像はネットから拝借)