昨日紹介した『日本人は何を考えてきたのか』日本思想史を俯瞰できる本ですが、今日紹介する『読まずに死ねない哲学名著50冊』西洋哲学史を俯瞰できる本。

古代のプラトン、アリストテレスの名著から、中世のセネカ、アウグスティヌス、近代のデカルト、ホッブズ、ロック、ルソー、カント、ヘーゲル、現代のニーチェ、フッサル、ハイデガー、メルロ=ポンティ、サルトル、フーコー、デリダまで、50冊の名著を紹介してくれてます。

哲学名著を紹介した本は他にもありますが、この本が良いのは
 ●文章が分かりやすい
 ●1冊5〜10ページと、コンパクトにまとめてくれている
 ●時系列に紹介してくれているので、時間軸が分かりやすい
 ●主たる名著が網羅されているので、今後辞書としても使えそう
 ●新書サイズなので持ち運びしやすい

といったところ。

とにかく分かりやすい点と、新書サイズなのが良い。

分かりやすいといっても、内容を理解するのは難しいですが、難しい所ははさらーっと流し読みして、まずは全体を俯瞰し、全体から部分に入っていくという読み進め方が良いと思います。

なお、著者平原卓さんは未だ30歳位と若い方で、哲学者竹田青嗣のお弟子さんのようです。