ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)
蛭子 能収
KADOKAWA/角川書店
2014-08-18



13万部突破だとか。

発売されたのは2014年8月。その時から本書の存在は知っていましたし、タイトルには惹かれていましたが、当時はそれほど購入意欲は沸かず。しかし、それから1年半以上経ってもベストセラーランキングに入っているということは「なんぞある?」と思い、遂に購入。

結構同意できる話が多く、「そうそうそう!」と思いながら読みました。

例えば、

●みんなで集まって大人数の状態でベチャベチャしゃべっている時間が苦手(P25)
 →私も基本的に5人を超える食事会は断る。

●僕はどこまでも自由人で、好んでひとりでになりたいと思うタイプ(P25)
 →同意。

●政治運動とデモはできない(P42)
 →同じく。

などなどなど。


私は、小さい時から人前で全く喋らない内向的な子供だったようです。私以外の家族が機関銃のように喋る人間ですから、聞く側に徹すれば良く、口を開く必要もありません。誰とも喋らなくても平気なので、中学生辺りから家に居ても自室でひとりで過ごすようになりました。むしろ、ひとりぼっちの方がいい、みたいな。

内向的な性格をコンプレックスに思った時期もありましたが、大人になってから性格を変えることなんてできるわけがなく、むしろその性格と共存し、自分の長所・キャラにしてやろうと思ったのは数年前のこと。

基本的に人間関係は苦手。今は、仕事も、旅行も、ひとりが多い。誰かと飲みに行っても、2次会には行かない。でも、ひとりで夜中に飲みに行くこともあれば、ひとりで明け方までクラブで踊っていることもある。そういうのは平気。私の場合、ひとりでいる時の方が「自分らしさ」は現れ、感情が生まれます。「不器用」といわれることがあるけど、器用でなくていいと思ってます。

蛭子能収さんは、孤独には、”悪い孤独” と "よい孤独” が存在するといいます(P183)。これも同意。孤独が必ずしも悪いものではなないと思います。「それって、孤独に酔っているだけじゃないかな?」(P194)という自己陶酔・現実逃避型の内向的孤独もありますが、そうではない積極的孤独ってものもあるはずです。成功者の多くは積極的孤独ではないでしょうか。

ただし、ひとりぼっちでずっと生きていけるわけじゃない。大事なことは、「そんな自分を微笑みながらいつでも受け止めてくれる人を見つけること」(P225)。それが、「価値観が合う人」であり、「真のパートナー」だと思います。そういう人が、ひとり、もしくは数名いたら幸せだと思います。蛭子さんにとっては奥様がそういう存在のようです。


▼こちらもオススメ
田坂広志著「人は、誰もが『多重人格』 ―誰も語らなかった『才能開花の技法』」 (光文社新書)
吉本隆明著 『ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ』(だいわ文庫)
東浩紀著 『弱いつながり』(幻冬舎)
藤原智美著 「ネットで『つながる』ことの耐えられない軽さ」(文藝春秋)
高野登著 『あえて、つながらない生きかた』(ポプラ社)