先日、このブログで4月1日付けの読売新聞「編集手帳」を紹介したところ、誰もが知ってる上場企業の役員さんから連絡があり、「(紹介してくれて)本当にありがとう。私もコピーを手帳に貼りました。感謝!!」というメールを頂きました。

お忙しい方が、私如きのブログをチェックしてくれていることの方が感謝です。



その役員さんが、「ちなみに、今年1月5日の日経新聞のスポーツ欄に、元中日ドラゴンズの山本昌さんのコラムがあってそれも手帳に貼ってます。」と書かれていましたので、日経電子版で検索しました(過去5年分の記事が検索・閲覧できます)。



驚く内容でした。

50歳まで現役を続け、219勝も挙げられた山本昌さん。

しかし・・・
小中学校ではエースになれず、高校でも県大会ベスト8が最高だった。ドラフト5位で拾ってもらった中日でもなかなか芽が出ず、解雇におびえる日々だった。

そして、初勝利まで5年もかかったようです。

今回も全文掲載したいところですが、著作権云々言ってくる人がいるかもしれないので、一部だけ抜粋しておきます。

大した素質もないのに、滑り込みで間に合った最終電車を乗り継ぐようにしてここまで来られた。幸運に加えしつこい性格も幸いしたのだろう。

野球への情熱が薄れたことはない。このオフ、モチベーションの低下を理由に現役続行か引退かで揺れた広島の黒田博樹投手のような心境とは無縁だった。むしろ今でも、もっとやりたかったと思っている。フリーエージェントでの移籍も考えたことがない。平穏すぎてつまらなく見えるかもしれないが、その平穏が心地よかった。

(中略)

年を経るごとに変わったのは準備の仕方だ。若い頃のようなキャンプ直前からの体づくりではとても間に合わない。大みそかや元旦も球場で体を動かしていた。「大変ですね」と言われたが、野球がしたければ普通のこと。私からすれば、サラリーマンの皆さんが満員電車で1時間以上かけて毎日通勤する方がよほどすごいことなのだ。

(中略)

ハードルを上げて頑張るのではなく、無理なく飛べるところまで下げる。私は2キロのダンベルを使った2分ほどの手首のトレーニングを高校時代から日課にしていた。一般の人なら「毎日500メートル歩く」でも十分。その代わり、雨が降っても500メートルは歩く。歩かないと落ち着かないようになればしめたものだ。


素晴らしいコラムですね。

成功者は、努力を習慣化しています。
(だから努力を努力と思わない。)

このコラムを読んで真っ先に感じたのは、山本昌さんも「努力を習慣化した人」だということ。

努力の習慣化というと、このブログでこれまで何度か紹介している、「10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史に残る。」という鍵山秀三郎氏のこのコトバを思い出します。

山本昌さんも、まさに努力を30年(超)積み重ねてきたから歴史になった。

隣の芝を見てアレコレ言わずに、目の前のことを諦めずにコツコツやることが大切だと思います。



この記事もモレスキンに貼り付けておきました。