焼肉


久しぶりの焼肉。

この4月から社会人になる公認会計士の後輩Y君たちと。

Y君が、私のホームページを経由して初めて連絡をくれたのは、4年前。Y君が大学1年生の時。
当時は公認会計士試験に合格しても就職できないという「就職難民」があふれていた時期。業界としても史上最悪の時期でした。状況をよく知るY君の親は、Y君が公認会計士を目指すことを反対。Y君自身も「本当に公認会計士を目指していいのか」、「他の進路を考えるべきなのか」と路頭に迷っていました。
そんな時に、どっかから私のことを知ったらしく、意見を聞かせて欲しいという連絡をもらったのです。

こういう連絡は多いのです。
申し訳なく思うのですが、すべてに返信はできていません。
ただ、Y君のメールには情熱がこもっていましたから、私もきちんと返事をさせて頂きました。

伝えたのは次の2点。1つは、「就職難民」は一時的な問題であり、永続的に続く問題ではないことから、これが理由で別の進路へ変える必要はないということ、2つ目は、大学1年生から進路を決める必要はないということ。英語を学び、海外に行くなどして、色々な経験を在学中にした方がいいのではないかと。

それから2年後、またY君から連絡がありました。「覚えてくれてますでしょうか?」と。そりゃ、私がきちんと返事した数少ないメールですから、よく覚えています。
大学3年生になったY君は、自分の夢・志を貫き、公認会計士を道へ突き進みました。驚くことに、大学3年生で現役合格しおったのです。さらに、私と同じ平松ゼミの門下生となっていたのです。

そこから何度かお会いするようになりました。

初めてお会いした時、「学生の間に何か勉強しておくべきことはないですか?」と聞かれたのですが、「勉強なんて社会人になってからやるんだから、学生の間に借金してでも海外に行くべき」と答えたのです。食事をしながら、ずっとメモを取っていました。

結局、このY君、それから1年間で10カ国以上を旅し、語学留学もし、ある程度の英語ができるようになって帰ってきたのです。

こういう行動力がある人、好きですね。



来週、関西学院大学の卒業式だそうです。
いよいよ、4月から私と同じKPMG東京事務所での勤務。

花の都 大東京へ向う息子を送り出す父親の気分です。



吸収できるものはすべて吸収しろ!


隣の芝を見るな!


目の前のことを極めろ!


生き急ぐな!


謙虚であれ!


というのが、これから社会人になるY君へのメッセージ。



これからは同志として頑張りましょう。

(だから次からは割り勘やぞ。笑)



(写真は、行きつけの店の「武田スペシャル」。)