2005年7月4日

独立し、事業を開始した日です。

あと2日で独立して10年になります。

もう10年。まだ10年。



監査法人で死ぬほど働いたら、次は決算実務を学ばなければと思い、上場企業へ転職。
上場企業で働いて、監査をする側から、監査をされる側に回ったけど、
そこで初めて、双方にすごく無駄があることを痛感し、決算業務の改善に着手。
でも、数カ月後に社内で表彰されることに。

「他の上場企業も同じ悩みを抱えているはずだし、
自分がやってきたことは、上場企業に限らず、すべての企業に活かせるはずだ」
と思い、独立を決意。

「経理を変えれば会社は変わる」という理念は10年経った今でも変わりません。



しかし、独立してからは波瀾万丈でした。

この10年間、たくさん心の傷をなめてきました。
特に最初の8年間。

自分で作った会社も、地位も、カネも、ビジネスパートナーも、スタッフも、他者への信頼も、いろんなものを失いました。

すべてから逃げたくなったことは一度や二度ではありません。
リタイアすることも考えたことがあります。

でも、、
「経理を変えたい」という誰にも負けない想いと、
「経理を変えたい」と強く願うお客様だけは
自分から逃げていきませんでした。



これまで、多くのクライアントに、同じことを何度も何度も言われました。

 『会社名とかブランドとか肩書とかは、私たちには全く関係ありません。
  武田雄治という個人と契約しているつもりです。
  武田雄治という個人の能力や技術を求めているのです。』




2年くらい前から、「武田雄治」の名前とメールアドレスだけを書いた名刺を持つようになりました。
組織に属さず、事務所も持たず、たった一人になりました。

営業はやめたのに、
なぜか組織に属していたとき以上に仕事の依頼がくるようになりました。



これまで、自分の想いをお客様に届けるのに、
会社とか、チームとか、肩書とか、そういうものが必要だと疑うことなく思っていました。

しかし、お客様が求めていたものは、武田雄治という個人でした。

気が付くのに8年くらいかかりました。

鈍感でした。

不器用でした。



それ以降、仕事がどれだけ増えても、雇用はしない、組織は作らないと決め、
経営者でなく、職人として、プレーヤーとして、
クライアントから求められたものを、
期待を超える成果を出すまで、淡々とやっていきました。



すると、お客様から感謝されることも増えました。

今、ここにいる自分を幸せだと思えるようになりました。

いろんなものを手放して、
ようやく、「自分らしさ」というものが見付かったような気がします。

肩の力が抜け、ボールを芯でとらえることができるようになりました。



一人でやってると孤独を感じることもあるけど、
後ろを振り向いたら、僕の背中を見ていてくれている人が数名だけど、いる。
ほどよい距離感で。

それがどれほどの支えになっているか。

そういう人達はこれからも大切にしたい。



10年経って、また旅の出発点に戻ってきました。
また次の旅に出ます。
行き先はよく分かりません。
「生きる」ということを楽しみたいと思います。

楽しまなければ、人生じゃない。
No Fun, No Life !!



私の前と、私の後ろにいる、私の心の支えになっている人に
感謝を込めてこれを書きました。