こうして、思考は現実になる
パム・グラウト
サンマーク出版
2014-04-21



amazonのレビューで「5」が一番多く、次に「1」が多い本は、結構良い本が多いという法則があります(私が勝手に思ってるだけです)。自己啓発をバカにする人は自己を啓発することは出来ないでしょうし、スピリチュアルな世界を見下す人は永久に現実の世界を変えることは出来ないと思います。それで良いという方は、いくらベストセラーになったからといって本書なんぞ手に取るべきではないと思います。

さて、「思考は現実化する」という話や、「潜在意識が思考の95%を占めている」という話は、多くの方が聞いたことがあると思います。でも、知っているだけでは何も変わりません。こういった話を、本で読んだり、セミナーで聴いたりしても、実際に実行しなければ何も変わりません。当たり前です。でも、自己啓発セミナーに行くと、セミナーに来ていることに満足しているのではないかという方が多いです。そういう人どうしが顔見知りになって、何回受講したのかというようなことを自慢げに話たりして・・・。これでは何も変わりません。

そこで、本書は、自分が欲しいもの・手に入れたいものに意識を集中させ、実際に行動することにより思考が現実になるということを「体験する」ための本。「体験する」ために、いくつかの実験を行うことになります。

本書に書かれている実験を、実際にやるかどうかということは大した問題ではなく、本書を読み終えた後にどうするかということの方が大事な問題です。

本書を読めば、思考と意識を変えるだけでどれだけの影響を与えるのかということが、これでもかというくらいに分かります。200ページから人間の思考と意識が水の結晶を変化させるという話が載っています。この話、以前、ある億万長者の方からも教えてもらったことがあります。人間にはそれほどのエネルギーがあるということです。

また、我々が普段目にする情報量は毎秒4000億ビットであるが、そのうち脳で意識する情報量は2000ビット(200万分の1)に過ぎないという話も載っています。これも有名な話です。我々が普段見ている「現実の世界」というものは、自分が意識した200万分の1の情報を捉えているだけに過ぎないということです。フェラーリが好きな人は、街にフェラーリが1台通っただけで反応すると思います。しかし、興味がない人は存在していても脳に入ってきません。意識の差が「現実の世界」を変えます

出来ないと思っていることは、単なる思い込みかもしれません。顕在化したものを「現実の世界」と捉えて満足するか、目に見えないエネルギーを信じて欲しいものに意識を集中させるか、どちらも自分の人生ですが、ちょっとした意識の差が人生を変えるという話です。『こうして、思考は現実になる』ということです。


▼第2弾が出るようです

こうして、思考は現実になる(2)
パム・グラウト
サンマーク出版
2015-01-07