憲法問題 (PHP新書)
伊藤 真
PHP研究所
2013-07-13



百田尚樹「海賊とよばれた男」を読み終えた時に、現代史を学び直そしたいと思いました。
昭和の歴史のポイントは、「天皇」「東京裁判」「憲法」「沖縄」だなぁー、と思っていた時に、書店で目に飛び込んできたのが、この伊藤塾塾長の伊藤真先生の「憲法問題」

これは読んで良かったです。

本書を読んだ感想は、「自民党改憲案はちょっとヤバイかも」。
(いろんな意味で)

恥ずかしながら、本書を読むまでは、憲法改正の議論の争点も、自民党改憲案の内容も、まったく知りませんでした。

本書は、現在の憲法の解説、立憲主義の考え方から、自民党改憲案の内容・趣旨、憲法9条、集団的自衛権、外国人地方参政権に至るまで、池上彰さんの本の如く、分かりやすく解説してくれております。憲法の本義の解説の後に、改憲案がいかに本義から外れたものであるかという解説がありますので、改憲の議論の本質が非常によく分かりました。

改憲議論が盛り上がっていますが、憲法の本質を知らないまま、周りの空気に流されて判断するべきではないと思います。

改憲議論に向き合うには最適の一冊かと思います。興味ある方は是非ご一読を。