日本が世界一「貧しい」国である件について日本が世界一「貧しい」国である件について [単行本(ソフトカバー)]
著者:谷本真由美(@May_Roma)
出版:祥伝社
(2013-03-27)

会計士の先輩がオススメしていた本。

著者はロンドン在住の元国連職員。ツイッターのつぶやきがきっかけで本書が生まれたようです。

滅私奉公的に仕事をし、幸福度が低く、自殺者が死因の上位にくる。日本の中にいると当たり前になっていることでも、外に出てみると「珍奇国」以外の何モノでもない。そんな中で、自分が源として行動する「勇気」を持つことを提唱しています。

個人的には、第4章の「文明未開の国―本当に『貧困』な日本社会」は面白かった。

多くの人が、選択肢はあるのに、何も考えずに「これはみんなが言っているからこうに違いない」と自分で自分を説得してしまうという「セルフ洗脳」の罠にハマっている(P186)。

だから、何か考えを突き詰めて議論するよりも、「空気」に合わせることの方が重要なので、「哲学」を学ぶ必要も、考える必要もない(P189)。

だからこそ、今、我々に必要なことは、「自分ならこうする」「ワタシは違う」「俺はできる」と決心し、口に出して言う「勇気」(P294)だと。

同感です。