決算書の9割は嘘である (幻冬舎新書)決算書の9割は嘘である (幻冬舎新書)
著者:大村 大次郎
販売元:幻冬舎
(2012-01-28)
販売元:Amazon.co.jp
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昨日も紹介した元国税調査官・大村大次郎氏の新刊書。
この著者の本は、確定申告前になると目に付きます。

「決算書の9割は嘘である」というのは、税務調査に入ったら、何らかの指摘事項がある会社が9割くらいはあるということ。ただ、税務調査に入る会社は全事業所の数%であるため、当然、脱税や申告漏れしてそうな会社を狙い撃ちして税務調査に入ることになります。例えば、利益を出すことのインセンティブが低い同族会社は税務調査に狙われやすく、調査官も決算書を見る時はまず株主構成を確認するようです。また、現金商売が基本の水商売やパチンコ店なども売上除外の可能性が高く税務調査に狙われやすいようです。逆に、所得を引き下げるインセンティブが働かない業績悪化企業(赤字会社など)は税務調査を避ける傾向が高い。

税務調査はノルマがあるらしく、限られた人員でやるわけなので、事前の情報収集は結構やってるみたいですね。メディアでの経営者の発言なども記録して、決算書の数値と乖離がないかも調べることがあるようです。メディアで背伸びした発言はしない方がいいかもしれませんよ。

以下、読書メモ。
■税務調査で狙われる会社
 1.同族会社、2.水商売・パチンコなど
■税務調査を避ける(傾向が高い)会社
 1.一般管理費が減少している会社、2.従業員・人件費が減少している会社、3.赤字会社
■脱税は3パターン
 1.売上除外、2.経費水増し、3.在庫隠し
■経費水増しでよく使われるのは「外注費」
■メディア記事、風評、口コミも調査官は記録している
■粉飾決算(利益過大計上)は黙殺する